2021年7月9日金曜日

心ある記者

 我が愛読紙の日刊ゲンダイにはこんな見出しが踊っている『東京五輪「途中中止」の現実味…宣言発令、無観客でも強引開催が招く医療崩壊へのカウントダウン』内容は推して知るべしなので省略させてもらう。他の新聞やテレビは菅首相の昨夕の記者会見を取り上げているところが多いようだ。19時からのNHKニュースを観るのは習慣化しているので仕方無しに30分間〇〇お付き合いをしてしまった。本当にいい加減にしてもらいたい。

最初の質問に立った幹事社、北海道新聞と思うが、記者クラブ記者とは思えないほど立派な質問をした。今日のマスコミはこの質問1点に絞って何故記事を書かないのだろう?だからマスコミ(幹部}は毒饅頭で懐柔させられてしまっていると言われてしまうのだ。ご覧になっていない方もいると思うので簡単に紹介したい。記者は先ず宣言を繰り返す見通しの甘さや自身の責任を聞いたが、首相は全く無視、何も答えなかった。

続いて「国民はいつになったら普通の生活に戻れるのか」と尋ねると、首相は「世界はワクチンによって、かつての日常を取り戻している」と話をずらして答えるばかり。更に「最後の宣言か」との質問に答えず「最後かと聞いているのだが」と重ねて問うても、「強い信念を持ってやっている」と、述べるに留まり全く噛み合っていない。

一方で、新型コロナウイルスのワクチンについては「接種が大きく進み、コロナとの戦いにも区切りが見えてきた」「先進国でも例のない速さで進んでいる」と冗舌に語った。供給の見通しが立たずに混乱が続く自治体への対応については「配分量をできるだけ早期に示す」と述べた。以上は殆ど北海道新聞記事の引用だが、これが安心安全の実態と言えよう。

もうテレビも新聞も殆どはオリンピック開催を黙認した形になっているが、中にはここに紹介したものも含め、厳しい味方をしてるメディア何社かある。後は今後の検証、がどう行われるかだが心ある記者の活躍を期して待ちたい。

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