2021年7月8日木曜日

ご近所のこと

 昨日七夕について触れたが、その後でテレビで天の川を観て、天の川を最後に見たのがいつの事だったか思い出せなくなってしまった。これも都会暮らしが長くなったせいだろう。東京で見ることが叶わないのは何も天の川だけではない。初夏の風物詩とも言える燕の姿もほとんど見ることができない。逆に目につくのが建設現場と騒がしい人声と喧しい音が精神をイラつかせる。実は家の前に3箇所あった駐車場1箇所が1ヶ月チョット前から工事が始まり、整地→基礎工事が終了して鉄パイプの枠組みも完成。今週から建屋の工事に入った。

今朝トラック2台分の木材が運び込まれ、人足が8人で一斉に骨組みを組み始めた。今までの騒音は我慢してきたが、今朝からは槌音が喧しくて何もできない。これは彼等の昼休みに書いている。恐らく明日一杯で屋根を除く外側は完成するだろうが、当分の間こちらは最悪の環境下に置かれてしまいそうだ。仕方なく2階の窓越しに現場を観察して退屈を紛らわす。人足8人の親方らしき人物は一人、後は結構若い者がよく動いている。他に肌の色が異なる者が3人いる。コロナで入国が厳しくなったという割には。この辺には外国人が多い。

世の中の景気が良いのか悪いのか判断できないが、よくもこんなに多くの建物が立ち上がるものだと感心せざるを得ない。中には結構な豪邸風情もあるが、大方はマンション風情だ。半世紀以上前に越してきた時は、山手線池袋駅から歩けば30分以上の鄙びた都会の田舎。小さな商店や、職人さんが多く住む集落と言ってもいいような町だった。それが近くに地下鉄有楽町線が開通して新しい駅が出来るとみるみる様変わりした。小さな商店はほぼ一掃され、店を畳んで別の場所に移り住んだ人達も多い。子供たちの小中学生時代の仲間も殆どいなくなっている。

麦が主体だった畑は先ず駐車場に、後にそれが全て宅地に変身して行くことになった。国全体の人口減少に歯止めがかからないのに、東京の人口だけは増え続けている。当然ながらご近所の顔ぶれも相当変わった。代替わりもあるので家内が仲良く付き合っていたご近所さんはもうう4人か5人。その方たちも籠もりきりだと思うが、殆ど姿を見ない。年月とともに変わりゆくのは大都市の定め、仕方ないとせねばならない。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

20年ほど前に、生まれ在所の秋田県八幡平の山のホテルに泊まったことがあります。
食事が済んですることもなく床についていたのですが、夜なのに明るい事に訝しく思い、目覚めて窓を開けたら月明りでした。
当夜は曇り空で就寝時は月が見えていなかったのですが...
あんな夜を見ながら育ったハズなのに...忘れていましたよ

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
私も1年に何回かはどうしても故郷の景色を観たくなります。