2021年4月25日日曜日

医療従事者

 昨日、高校同窓会の学年幹事会がネット上で行われ参加した。我が学年からは2名の参加だったが、最古参の学年だった。決められたのは、年度内の同窓会は全てリモートで行うこと、従って今年度は会費を集めないことが主だが、時節柄やむを得ないことだと思う。参加した幹事も少なかったが、中に現役の歯科医の先生がいた。22年後輩に当たるが未だ現役だ。その先生に質問が飛んだ。「先生、これからワクチンの接種をするのですか?」

先生応えて曰く「先日接種は受けたが、他人への接種なんかしません。我々歯科医は歯茎に注射を打つことだけで、筋肉注射なんかしたことがありません。医療行為は経験のないことなどしないに限ります。注射に手慣れているのは昔から看護師と決まっているじゃありませんか。」政府はワクチン確保が思い通りにならず、あちこちでテンヤワンヤの大騒動だが、何を思ったか歯科医でもワクチン接種を行うと発表している。歯科医のボランティアを募集するのかどうか?何れにせよ豊島区在住の高齢者には未だに案内すら来ていない。

一昨日の新聞(確か朝日新聞だったと思う)に渡航医学が専門の浜田篤郎・東京医大病院渡航者医療センター特任教授の発表した記事が興味深い。オリンピックを開催するための条件を4項目上げている。

1.海外から来る選手、スタッフ、報道関係者らが少なくとも数万人に対する検疫体制の確立。政府はまだ何も示していない。検疫の混乱は必至。

2.政府は選手を毎日検査することを検討している。海外からの数万人に加え、日本人の選手・スタッフに対して、誰が、どこで検査するのか。医療関係者には大きな負荷となる。

3.大会後のこと。日本で感染した海外選手らがそのまま帰国し、五輪をきっかけに日本から世界に感染を広げれば、大きな国際問題となる。

4.開催するには医療関係者といった人材、病院や検査機関といった施設など、相当な医療資源を投入が必要。しかし医療資源は本来、まず国内の感染流行への対応であるべき。

以上4項目をクリアでないなら中止するしかないだろう。医療従事者の厳しい立場テレビでもしきりに放送されているが、政府関係者は何も感じないらしい。鈍感では済まぬだろう。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

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我が家には予約券が届きましたが、申し込みはしません。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
返信が遅れてすみません。
昨日つまらない事情でブログを開けませんでした。
拍手をありがとうございます。