2021年4月22日木曜日

世界は動いている

 つい2年くらい前には囲碁を教えていた後輩が電話をくれた。囲碁が上達して日本棋院で既に3段になったらしい。暫く会っていないが、コロナ禍で一度だけネットで囲碁をしたことがあり、その時も未だこちらが上位だった。今日聞くと彼は既に小生を完全に追い越している。若いと言っても彼は既に50歳、だがこちらの年齢には未だ30年もある。こちらの棋力は言うも悲しいが下がる一方。

ところで、アメリカ新政権の振る舞いが目まぐるしい。政権発足から100日を過ぎたばかりだが、日本では米中の競争関係が発展して台湾有事が想定されることが強調されるばかりだ。確かに日本的にはそのような見方も可能かもしれない。日本の首相を就任後初の対面会談相手としてワシントンに招待したことからすれば、対中競争関係を重視していることも間違いないだろう。

しかし実際はどうだろう?アメリカは国内ではコロナ対策が依然として満足できる状況ではないし、国家を分裂に導きかねない人種、人権問題にも手を焼いている。国際的にも対中国や対ロシアに留まらず、国務長官が就任早々から世界を飛び回ったように色んな国との間で一筋縄では解決が難しい問題を抱えている。例えばイランの核合意復活問題などは、今後の世界を占う意味で日本人の想像以上に重要な意味があると思う。

バイデン大統領は、これら内外の問題の最大公約数を環境問題として捉えているのだろう。そのために世界のリーダーたちに気候変動サミットを呼びかけ、明日開幕される。3日間にわたりオンラインで開催される会議の初日の首脳会議には懸案となっていた中国習近平国家主席の参加も決まって、ロシア、インドなど世界各国・地域の首脳40人が参加するそうだ。これでどうやら格好は着いたと言えるだろう。

しかしつい先日2年ぶりに海南島で開催されたボアオ・アジアフォーラム(アジア版ダボス会議)に、コロナ禍中で世界から4000人もの参加者が出席したこととどうしても比較されてしまうのは否めない。どちらにせよ、会議の内容を詳細に解説する報道が少ないのは残念なことだ。前者は明らかに気候変動を明確なテーマに定めているが、後者には今年明確なテーマがあったかどうかは知らない。

環境問題が主要なテーマであったかどうかも分からないが、この会議は世界の先進技術を披露しあうあことがアメリカからもアップルやテスラの経営者や政府高官も参加したことは報道されているが、日本からの参加者については残念ながら報道が無いので分からない。コロナ禍ではあるが世界が回り始めていることを感じさせてくれる昨今だ。

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