2021年4月17日土曜日

首相外交Ⅱ

 14日水曜日に日米首脳会談について懸念を書いたが、今朝早朝その首脳会談の運びとなった。日本時間の6時からの約1時間は朝食の準備で最も忙しい時間、しかもテレビは隣の居間で、こちらは調理台に向かっているから背面になる。気を散らすと包丁で指でも切りかねない。仕方無しにいつもとかなり異なる方法で、記者会見を通しで観ることにした。会見は予定調和そのもので、予想されていた事項に関して意見の一致を見ることが出来たと、めでたしめでたしのように見えた。

しかし昨夜から報道された一連の動きはかなり異例づくしで、アメリカの思惑が成功したかどうかは疑わしい。バイデン政権は太平洋方面に於ける中国の進出にかなり神経質になっていて、バイデン陣営としては対中政策が厄介な問題となっていることは認めざるを得ない。現実的には何かと遅れを取りがちな対中問題で唯一頼りになりそうな国は日本しかない。日本であればアメリカの言い分に100%従うはずとの上から目線で日本の首相を呼びつけたのは明らかだ。

先ず驚いたのは、菅首相のワシントン到着シーン。政府専用機がワシントンの空軍基地に到着したのは悪天候の暗闇の中、出迎えたのは専用の車両1台だけで要人の出迎えは一切無し。外交知識が無いので間違っているかも知れぬが、仮初にも主権国家の首相の出迎えとして相当異様だと思う。外務大臣の同行を拒否したこともそうだ。今朝行われた諸脳会談はアメリカ側は国務大臣、防衛大臣、財務大臣(他は名前も顔も知らない)が同席してたが日本側は首相だけ。普通は両国の員数を合わせると思うが、今回の不揃いの理由はなんだろう?

今日は10時半には出かけるので10時前に書いているが、この時点で共同声明は外務省を含め未だネット上のどこにも上がっていない。台湾が明記されるだろうとの予想記事のみだ。記者会見を注意深く聞いたが、首相発言の限りでは「台湾や新疆ウィグル地区問題も共通の問題として話し合いはした。」に留まっている。首相はオリンピックに関してバイデン大統領の協力を約束してもらったとするが、4人しか質問を許されなかった記者の一人が「選手団派遣の約束が得られたのか?」に対してどちらからも回答が無かった。

アメリカ大統領の記者会見としては、米日2名の記者にしか質問させないスタイルも非常に珍しいと思う。アメリカ側の記者の質問で「アジェンダの設定がおかしいのではないか、イラン問題はどうしたのか?」に対してバイデン氏「その問題は現在進行中で、結論w出すまでには未だ時間が必要」とのこと。兎も角、両者の一致点を見出すのは相当難しそうだが、呼びつけられた日本側は、結局アメリカに押し切られることが目に見えたようだった。

1 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

こうして #風評 が出来上がるという見本です。
「#ワクチン の #追加供給 を受けることで実質的に #合意 した」と #河野太郎行政改革担当相 が発言。との報。
一方、https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041700422&g=pol...
にては「要請した。迅速な供給に向けた協議を進める」と応じた。 との報。
合意しているとは報じられていない。 #菅義偉首相 は要請しただけ、 #ファイザー 社CEOは協議を進めると応じただけに過ぎません。

また、「(国内の全対象者分が)9月までに供給されるめどが立った」と明言した。
打ち終わるとは言っていません。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/288076?fbclid=IwAR0lelCBS6W4eFb6Y_V_3EYfx0TsXdStAmMJSOL7O-XVeky-5Lcpqj34Tus

かっこ付けの嘘つき合戦はうんざりです