2020年12月1日火曜日

中国敵視が分からない

まず最初に書いておくが、数ある外国で中国は一番好きな国かもしれない。何が良いかと言えば、先ず食い物が美味い。次は歴史が面白いからである。

昨日も中国について書いたが、今日もまた書かざるを得ない。ステラが勝てない中国については多くの評論家やブロガーが称賛の記事を書いている。「だからどうした?」と聞かれても困る、単に事実を書いただけだ。個人の思いを正直に言おう。やはり中国は大国だと思う。大国とは何ぞやであるが、人口が多いことに尽きるかと思い始めている。そうなると中国に勝る人口を擁するインドはどうなるかだが、正直なところ分からない。

少なくとも現在の中印紛争ではインドが勝っているとは言い難いようだ。しかし遠い将来ではどうなるか分からない。現在の超大国と言えば圧倒的にアメリカだろうが、残念ながら人口的には中国4分の1以下、経済力では既に追いつかれたようなものだろう。武力ではアメリカが未だ相当優位であるにせよ、科学力で相当追い上げられているようにも見える。月面探査衛星の結果は今週末にはっきりするだろうが、成功すればアメリカには脅威がまた一つ増える。

要するに、国土が広くて鉱物資源が豊富でエネルギー源に困らず、食糧自給に不自由がなくても、人間の頭数には敵わないのではと思う次第だ。ロシアも注目すべき大国の一つだと思うが、人口を調べるとアメリカの半分以下の1億5千万人弱。日本と比較するほうが早いくらいでは、残念ながら大国にはなれそうにない。その大国を維持し続けることの難しさがあると思うが、中国の現行制度、即ち共産党に依る一党独裁しか無いのかもしれぬ。

アメリカのトランプ大統領もできればそうしたかったのだろうが、残念ながら民主主義という社会風土で培われた政治制度に阻まれ、敢え無く自滅した。日本は間違っても大国になろうとは思わないだろうが、共産主義はマッピラだとしている。その気持は分からぬでもないが、だからと言って独立国家としての矜持を捨ててアメリカ一辺倒もどうかと思う。

嘗ての外務官僚天木直人氏が今日のメールで次のように言っている。共感を覚えたのでそっくり引用する。

「いまから40数年前、田中・大平コンビがニクソン・キッシンジャーコンビに先がけて中国と国交を正常化し、日本の対中経済協力が始まった。その歴史的瞬間に担当官として立ち会った私は、日中経済関係はゆるぎないものになっていくと信じていた。その流れを逆行させたのが、田中派と敵対した福田派の小泉純一郎首相だった。以来、安倍首相に至るまで、対中敵視の政策は変わらなかった。このままでよいはずがない。」

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

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senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん

拍手をありがとうございます。