昨日読後感を書いた本の解説に「中国人民の政治に対する視線はとても厳しい。」と書かれていた。日本人にはチョット理解しにくいと言うか、分からないことだが、以外に的を射てるのかもしれぬ。中国の共産党幹部が如何に嘘をついて国民を騙しているかは知らないので、取り敢えず措くことにしたい。
翻って日本の政府幹部を思うと。彼らは小学低学年の児童でも言わないような嘘を公の場で吐き散らして平然としている。彼らは嘘の言い訳はしないが、国会ではのらりくらりと質問をかわし、都合のいい時期を見て選挙をして「国民の審判を仰いだ」と言って全てをチャラにして過ごしてきた。要するに日本国民は政治家に舐められているのではなく、我々国民自身が政治家を甘やかしすぎているのだと思う。
今日もまた安倍元首相の嘘が検察からリークされて、マスコミは意気込む風情を見せたり、野党も国会で騒いでいる。これがどのような決着を見るか未だ不明だが、何かとても虚しくなってくる。告発されているのだから司法がきっちり仕事をしさえすればいいではないか。結果が秘書が一人、二人起訴されて忘れた頃判決が出るだろうが、本人の連帯責任に行き着くには相当な日時が掛かるだろう。
問題はそれまでに行われる選挙での国民の意思表明だ。そこをうまく誘導する野党指導者が出ることを期待したいが、あまりにも政権幹部の嘘が多すぎる。他にも甘利明とか下村博文とか一歩間違えば議員辞職では済まないような半グレ議員が大手を奮って跋扈する政権政党。野党側には反転攻撃の絶好のチャンスだと思うが、彼らは国会で声を張り上げるだけでなく、先ず国民の方を向いて、何をすべきかを考えるべきだろう。
少なくとも国会での攻め一本では、結果も今までと同じことになりかねない。ボケ老人には方法論は思いつかないが、これまでとは異なる攻め口を思いついてほしいものだ。
2 件のコメント:
尤もなお話です。
私思いますに、この事は日本人の無宗教が原因と思います。
普段は無宗教なのに、何かの折にはやたらと何でも引っ張り出します。
同様に、基本的には無関心な政治や国の出来事なのに、何かがあると、事自分に関係がありそうと見ればあぁだこぅだと小姑状態になります。
だからと言って、何かをしてみようという程の根性も無い。
明治維新のような事があれば、あたかも主役であるがごとくに独善的に振る舞う。そんな人が多いと見ます。
三島由紀夫が没50年とやらで、マスコミが報じています。
あの時代は根性があったな～と思いながら、数年前に多摩川で自決した人を想います。でも、私には勇気がありませんね
呑兵衛あなさん
いつもありがとうございます。
やはり無宗教ということでしょうかね。
私も典型で、困れば神様仏様で誰でもいいのですが、政治に関しては自分とあまり関係ないと思ってしまっているのかもしれません。これは私自身が子供の頃の貧乏から思うと夢のような生活に甘んじているせいかと思います。６５歳過ぎても生活苦にあえぐ人もいると思いますが、日本人が豊かになりすぎたようにも思います。
昨日は三島由紀夫氏の命日、今月の文春に石原慎太郎があまりに酷い悪口を書いていましたので、私もブログで慎太郎の悪口を書こうかと思いましたが、目くそが鼻くその悪口を言っても始まらないとやめました。
西部邁氏は私と同期のはず、生前講演を聴く機会が何回か有りましたが、いつも感心させられたことを記憶してます。
コメントを投稿