2020年11月23日月曜日

寸暇

 サンデー毎日、即ち365連休なので3連休なんか全く関係ない。昔は多分違っただろうが、連休は只管身体を休めることに専念して、出かけるにしても映画館くらいが精々だった筈だ。実態は知らないので間違っているかもしれぬが、欧米人は休日をホリデーとして短く捉えず、バケーションとしてやや長めに考える傾向が強いのでは、と思ったりしている。どちらが良いとか合理的と言った理屈の問題ではない。

寸暇を惜しんで花見をしたり、紅葉狩りをするのは日本人特有の生活習慣のように思えてきた。こう言った行為で培われる日本人固有の感性は欧米人には無いだろう。これに付きものが「花より団子」で、家族と或いは親しい友人達と楽しい1日過ごすことになる。今年はコロナ禍の影響で紅葉狩りの楽しさも半減だろうが、それでも観光地は賑わいが若干戻ったことは観光で生計を立っている人にはご同慶の至りだ。

これは菅首相肝いり事業のお陰と喜んだまでは良いが、明日からは却って先が見えなくなって、年末店じまいや倒産が増えることになるだろう。日本で最初に感染者が発見されたのは今年の1月24日とされている。武漢から帰国したビジネスマンだったが、それ以前の1月18日、隅田川の屋形船での宴会で既にクラスターが発生していたことが後に判明する。

細い話は別として、既に11月末だから、コロナ感染者が見つかってから10ヶ月の月日が過ぎた。政府としてはコロナ対策担当大臣まで設置して対策にあたっているつもりだろうが、現実を見る限りなんの効果も上がっていない。常識的に考えれば、緊急対策で置かれた人材が10ヶ月もの間無策であったのだから交代をさせるべきだろう。それをしないで無策大臣からの言い訳を延々聞かされる国民はいい面の皮だ。

中国武漢では昨年末にコロナ発生が確認されているので既に11ヶ月経ったことになるが、中国ではとっくにこの疫病の抑え込みに半ば成功して経済活動を活発化させている。当然ながらGDPの伸びは世界最速だろう。日本政府には中国政府や中国人を尊敬する人は少ないようでもあり、共産党の支配体制を非民主的で、言わば悪いこととして国民に印象づけるのに一所懸命だ。しかし、対コロナ対策についてだけでも見習ったらどうかと思ったりしている。

果たして政府が自慢の対策、Go Toが4ヶ月(東京は50日余り)あったことが本当に良かったのかどうか、判断は歴史に委ねざるを得ない。

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