2020年11月18日水曜日

家の面倒

 東京は既に10日間、雨が降っていないとのこと。年寄りには何よりの小春日和続きだ。何も考えずボーと過ごしているが、リフォーム会社の営業マンは何処の会社であれ忙しいらしい。妻を亡くして暫く後、身辺整理を兼ねて家の中を少し手直ししたが、外回りには手が回らなかった。築60年を超す木造の小さなボロ屋だから内も外も直すとなると、リフォームではなく建て替えになる。

今月に入ってから既に3人の営業マンが訪問してくれた。表を通り過ぎるだけで、この家がリフォーム会社から見て文句なしの好条件を備えていることは、営業マンのご指摘を待たずとも十二分に理解できている。3社が同じように指摘をしたのは玄関の庇が裏側、雨が染みて中から腐り始めていますよ。との趣旨。最初の営業マンの時、チョット外で一緒に確認を、と言われて外からも確認した。毎日出入りする玄関の庇なんぞ見上げたことがなかったので、なるほどこれは相当やられていると理解できた。

しかし、依頼すれば相当な物入りを覚悟しなければならないので、その場はお引取り願った。すると今週に入って別会社の営業が2日続けての訪問だ。何れも趣旨は同じなので玄関先で、留守番故に話は聞けないとお引取り願った。しかし考えると、今月は天気が続くらしいから更なる営業攻勢があるかもしれぬ。考えただけでも気が思いが、仕方なく同じ町内でよろず引受人をしてくれている畳屋さんに来てもらい相談に乗ってもらった。

畳屋さんは約3年前のリフォーム以来何かと相談に乗ってもらっているので、こちらの事情はよくご存知の仲。一通り外側を見てもらったところ、玄関先の庇は足場を組む必要があるので少し大変とのこと。「一度ペンキ屋を連れて下見をさせますが、塗り直すとなると切りがないので、最小のところで抑えて見積もりを出しましょう。」となった。営業が動き回っているということは存外職人の手が空いていれば良いのだが、果たしてどうなることやら。

「年を超すと雪が降ったりして大変では?」と聞くと、「雪が降っても構いませんし、正月のほうが職人が暇かもしれません。」とのこと。来週26日にはガスの配管工事がある。これは夏に前の道路を掘り返してガス管工事が行われた時に発見された、敷地内でのガス漏れ。応急措置がされていたがいよいよ交換だそうだ。大分前に見積もりが届いて30万円弱である。今朝畳屋さんが言っていた。「アパート住まいであれば、毎月管理費が発生しますが、こう言った面倒臭さはありません。持ち家はそれなりに面倒なものです。」

亡き妻がいつも言っていた。「独り身になったら、コンビニが入っているアパートの2階に移り住むに限る。」自分のことかこちらを思ってか分からない。全くその通りだが決断がつかない。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

妻と二人っきりで子供も親族もいない私達です。
自宅はボケる前に処分しなければと思うのですが、実行が伴いません。
COVID-19の煽りで、遅くなるほどに売れ先がへるのではないかと考えているのですが。
売れるのと、老人ホーム行きとの天秤賭けです。

senkawa爺 さんのコメント...

匿呑兵衛あな さ
いつもありがとうございます。

私の場合は、娘の一人が狭いアパートに親子3人で暮らしている現実が有り、彼らにこの
家を残したい気持ちがあります。前に同居を勧めたのですが、子供が中学か高校だったか忘れましたが、卒業するまでは出来ない、とのことでやむを得ず頑張っている意味もあります。
しかし仮に長生きして頑張っても、手持ち資金が底をつけば決断しやすくなるかもしれません。