2020年8月1日土曜日

米中対立

また月が変わってしまった。カレンダーをめくると8月、陰暦では「葉月」と言ったらしい。珍しく朝から雨も無く陽射しもあったので、或いはと思ったらやはり東京も梅雨が明けたようだ。先月は雨が毎日降っていたものの気温の上昇はさほどでなかったので、歩行数も目出度く31万歩を超えることが出来た。屋内の歩数もカウントされているので正確には分からないが、月間で200キロ近く歩いたことになる。「塵も積もれば山となる」とはよく言ったものだ。しかしこれから数ヶ月の日中の暑さを考えると余り無理はしないほうが良いだろう。

閑話休題:コロナが世界中に大きな損害をもたらしているが、最も大きなダメージを受けているのがアメリカ、わけてもトランプ大統領ではないだろうか。希望的観測で言えば11月の選挙で民主党のバイデン氏に負けるかもしれない。トランプ氏は外交関係では評判が悪いことを色々やっては来たが、少なくとも国内の経済政策については自信があり、これを頼りに選挙運動を重ねてきた。しかし、そこを突然襲ったのがコロナ禍で彼も相当焦ったと思うが、どうも旗色が悪く選挙までに経済回復は無理だろう。

一方の中国はやり方について是非はあろうが、兎も角コロナ禍を一応克服して経済を回復軌道に載せ始めている。統計的に見れば既にアメリカは経済競争でも旗色が悪かった。そこで最近は腕力(武力)での威嚇を前面に打ち出しているように見えるが、素人目にも証文の出し遅れで、中国側もそんなにびっくりしていないように見える。トランプ氏がどんなに息巻いても、中国を相手に戦争なんか出来るはずがない。アフガニスタンやイラクと違ってトランプ氏が命令しても軍だってそう簡単に動けないだろう。

日本でも中国のことをよく思わない人が多いようで、トランプ氏が提案主張する連合に与することを喜ぶ向きが多い。事実日本は従来の行きがかりを考えれば他の選択肢は無いのかもしれぬ。しかし調子づいて喜んで手を上げるのは考えものだ。中国は利口だからそんなあからさまな手は使わないだろうが、中国側がトランプ氏同様に武力を念頭に置いた連合を各国に呼びかけたらどうなる?とてもじゃないが、敵基地攻撃能力どころの騒ぎじゃない。あっという間に日本は1945年の廃墟に逆戻りだ。

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