2020年7月30日木曜日

変化の時代

「無くて七癖」とか「人の振り見て我が身を直せ」とよく言われるが、自分の直すべき点はなかなか見つけにくい。毎日の楽しみにしているネットでの囲碁、既に1万局以上になっているが、どうも思うようにならない。現在6級から1段上の5級を目指しているが、5級の踵に手が届きそうになると決まって、負けがこんでズルズルと6級に突き落とされてしまう。

何事も修行と思い、一晩寝てから気を取り直して同じことの繰り返しが続いているような気がする。1ヶ月に1回プロ棋士の指導碁を受けているが、今週月曜日に先生が珍しく褒めてくれた。指導碁5子の置碁、勝負はあいも変わらぬ負けだったが、「大分良くなっていますよ。もう少しで4子ですね。」生徒へのリップサービスにしても嬉しいお言葉だった。

その日は手直しは1箇所だけ、最後に投了(終局を待たずに負けを宣言すること)させられた場面の1手のみ。肝心な場面で欲張りすぎたようだ。置碁というものは目数に換算すると約100目ほどのアドバンテージを貰っているらしい。意味が分からない方も多いと思うので、簡単に説明したい。囲碁は地所の囲いあいを争うゲーム。地所は縦横19本のクロスポイント361箇所。どちらかが1箇所以上多いことで決まる。

100目なんて差がつくことが起きることが不思議に思われるだろうが、実力差が似た者同士でもそれが実際に起きてしまうのが囲碁の面白いところでもある。黒と白の石を互い交代に、どこでも好きな場所置いていくだけだが、どうもいろいろな鉄則があるようだ。例えば、石を置きたい場所は徐々に狭まってくるから、その場所を自分が確保できるようにゲームを進める無くてはならないが、選択肢が少なくなってくると、大体相手が優先度の高い場所を確保してしまう。

この時の対応の良し悪しで大体勝負が決まるような気がする。その瞬間冷静さを取り戻して、改めて構想を練り直すことが出来るかどうかだ。ネットの囲碁では時間の制約があるので、いつもより時間を余計に使ってがきかないが、指導碁はこれが出来るので少し益しな手が打てるようになったのかもしれぬ。毎日毎日変化の多い昨今、同じように見えても昨日と同じことはありえない。

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