2020年6月19日金曜日

ジャーナリスト魂

今日から緊急事態宣言は全て解除となり、国内旅行は自由になるとされている。
結構なこととは思うが、少なくとも未だ当分の間そのお言葉に甘えるつもりはない。海外旅行もベトナム・タイ・ニュージランド・オーストラリアに関しては入出国制限と報道されている。しかしこれも実態的に日本への観光客増加につながるとも思えないし、この際これらの国に出獄する人も帰国者だったり、特定のビジネスマンに限られるのではなかろうか。JALもANAも当分は厳しい局面が続くだろう。

なんて思っていたら、昼のテレビで日銀だったかが「景気は底を打った」と発表したらしい。何でも3月4月のの最悪期を乗り越えて、明るい兆しが見え始めたとのこと。全く「よく言うよ」だ。国営放送か与党御用達放送局かしらぬが、NHKは懸命に政府方針を持ち上げようとしている。昔からだから仕方ないと言えばその通りだが、最近はその傾向が目に余る感じだ。国民と政府の区別もつかずにジャーナリスト面してくれるなと言いたい。

日本にはまともな報道、ジャーナリズムが存在しないことは、国境なき記者団の報道自由度:日本66位が示す通り、予てから国際的に指摘されているが、今朝の朝日新聞に依ると「フジと産経の世論調査、14回で架空回答 記事取り消し」と来た。既に「両社はこの世論調査結果に基づく放送と記事をすべて取り消した。」とあるからネットでも確認はできないと思う。フジ・サンケイグループが第2のNHKであり、読売グループもその気配濃厚であるのは周知のことではある。

何れにせよ、報道の自由が担保されないのは発展途上国の常。政治家のトップがスキャンダルに見舞われる度に口先で責任の所在を認めながらも、具体的には何ら責任を取ることなくここまで来られたのも、偏にジャーナリズムの弱さのせいだろう。現役時代に新聞社、放送局、雑誌の出版社と濃密な付き合いをしてきたので、彼らが如何に国から庇護を得ているかも知っているし、さはさりながら、ジャーナリストとして優秀な人材が存在することも知っている。

しかし残念なことではあるが、マスコミも組織であり、経済最優先で最終決断がなされる仕組みで動くので、ジャーナリスト魂を持った人の記事なり発言がマスコミの中で取り上げられることは皆無に近いだろう。組織内で志を果たせない人が次に取る選択肢は色々あろうが、最近はネット社会の出現で未だ若干の救いがある。まさに若干であり、そのインパクトはマスとは呼べないほど弱く小さいが、将来は楽しみでもある。

小生が期待するところは下記。リタイアしたジャーナリストが経済面より精神面を優先して頑張っているので応援している。
http://www.democracytimes.jp/

今日観たのは下記。
https://www.youtube.com/watch?v=SnRk5-zsZbI

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