2020年5月6日水曜日

出口戦略

大型連休がやっと終わり、と思ったが残念ながら政府の自粛要請は続くらしい。耄碌爺が迷惑する程度は問題無いが、生活の危機に瀕しているご商売の方々にとっては、迷惑程度で済ませる問題ではなかろう。全国民にとって大問題だと憂慮していたが、今朝の報道で、昨日大阪府知事が政府への怒りを込めて独自の出口への道筋を明確にした。これが非常に分かりやすいので、他国とも言える浪速のことであり、尚且余り好きではない橋下徹氏がオーナーの維新の会所属であるが、褒めなくてはいけない。

今暫く自粛要請はお願いするが、次の3条件が整ったならば徐々に解除します。で、その条件が極めて簡にして要を得ている。ボケ老人でさえ理解できるのだから、殆どの府民は納得するだろう。条件は次の3点。
1.経路のわからない新たな感染者の人数が、10人未満であること。
2.新規確認のためのPCR検査における陽性率が、7%未満であること。
3.重症者の病床の使用率が、60%未満であること。

*この3点について過去7日間の累計で毎日見ていくこととする。
*今後毎晩3条件について大阪城と通天閣や太陽の塔などを青・黄・赤のライトアッぷで府民に知らせる。
*実は既に4日連続で青信号の成果が出ているが、後3日ですぐ解除ではない。1週間後ぐらいに改めて専門家に判断をお願いすることになるだろう。

なんと分かりやすい話ではないか。一昨日行われた政府の方針発表で出口に関して何ら意味ある方針が無かったことに怒りを覚えるのは当たり前だ。大作譜の吉村知事は次のように言ってのけた。「大阪が発表しなければ、いつまで経っても出口なんか示せませんよ。」要するに政府はアホ揃いでどうしようもない、とはっきり言っているわけだ。前にも書いたが、同じ知事でも東京の知事ともだいぶ違う。

これまでテレビ報道の受け売りで非難を続けてきたが、政府や都庁では医療現場が全く分かっていなかったのは事実となった。小池知事なんぞ慌てて「今週中にも出口についての道筋を示します。」なんて言っているが、大阪のように最初から医療基盤を整えることを念頭に戦略が構築されていないので、形ばかり真似をしようにも、基礎となるPCR検査が行われていないと言うか、実態すら把握出来ていないので無理であることが明らか。

政府の責任者である西村担当大臣はかなり頭にきたようで「出口戦略はあくまで政府にしか言えない。」なんて負け惜しみを言っている。しかしこれで世の中の流れが変わるのは間違いないだろう

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