2020年4月12日日曜日

政府広報の虚言

昔、家内からよくからかわれた。「あなたは命より健康が大切なのね、私は人生を楽しく過ごしたい。」人生観は人それぞれがあって善いと思う。経済観念は亭主よりは大分マシだったが、それでもケチではなかったと思う。娘二人が片付いて、空の巣箱で二人暮らしになると世間話をよく交わした。彼女が生きていたらどんな話になったか毎日想像している。日本人は昔から横の繋がりより縦(先祖)との繋がりに強く思いを致すが、今の自分は何れその仲間入りをする、現世はあくまで仮の住まいと思う人が多かったと思う。

過去形で書いているのは、世代の交代で大分変わっていると思うからである。マスコミやネット環境が劇的に発達したせいで知識の量が膨らみ、世界観が変わっているので仕方ないと思うが、政府が先頭に立って億を超す国民の心を合わせなんて言われても、古いやつがれにはピンとこない。理解できるのは精々町村単位、都会であれば隣組のようにお祭りで力を合わせる人止まりだ。家内が生きていた東北大震災の後に流行った「絆」にも二人で疑問を話し合っていたものだ。

仮の世で如何に蓄財しようとご先祖の仲間入りする時に必要な銭は6文、故郷に近い真田藩の旗印として小さい時から刷り込まれている。こんな古臭い価値観を自慢しても仕様が無いかも知らぬが、今の政府は国民の生命を守ることより銭惜しみをしてる。誰かが言っていたが、国の金はそもそも国民からの預かりもの、これを使い渋るとは何事ぞだ。心の底から国民に暫くの辛抱を求めるなら、働き場所を失って困窮する人、商売を失う人に対する補償は当然のこと。

これを如何に迅速に行うかが無い知恵の出しどころではないか。それをぐちゃぐちゃと屁理屈で言い訳をし、その上「大切な人のためにも外出を80%下げてください」だと、ふざけるな!。出来ないことが分かっていながら、将来間違いなく発生する被害の責任を最初から国民に押し付けている。これで自分らは責任から逃げられると思っているのだろうか?国民を舐めてはいけない、政府や東京都が高い料金を払ってマスコミを通じて振りまく嘘はもう完全に破綻している。

先日アメリカ駐日大使館が在日米国人に対し至急帰国を促したことを書いた後、余りにマスコミのフォローがなかったので、デマを書いたか心配になっていた。ところが昨晩ネットで確認すると、フランスやドイツも日本に在住する同国人に同様の警告を発していることが分かった。現在の日本政府は莫大な広報予算を使い、マスコミ以外にもあらゆる手段を講じている。しかし、その内容は極めて空疎で虚言に満ち、デマの拡散を図っているのみ。そして世界からも信用されなくなりつつあるのが現実のようだ。

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