2019年11月20日水曜日

籠池泰典氏夫妻

暇な小人だから不善かも知れぬか、昨日何となくYouTubeで「言論ながさき講演会 真相トーク 森友事件 籠池 泰典・諄子夫妻を招いて」を開いてしまった。観始めて気がついたが全編視聴するのに1時間45分も掛かる。森友事件は既に過去の話で、つまらなかったら途中で打ち切るつもりで観始めたが、結局中断を挟んで最後まで観てしまった。講演会主催者の言論ながさきは長崎市のNPO法人「言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会」。

半ば公的機関が、未だ裁判中の刑事被告人を招いて講演会を催すとは長崎市民の心意気は見上げたものだと思う。改めて籠池氏の経歴を調べると四国の高松市で海運業を営んでいた父親の代から生長の家の熱心な信徒で、籠池氏にもその影響は強かったように思われる。しかし、氏は関西大学商学部を卒業しているが、在学中に生長の家が推進していた民族派学生運動には消極的だったし、現在の生長の家や関係が深いとされる日本会議とも絶縁状態のようだ。

それはさておき、現在の籠池氏夫妻は懲役7年という求刑を受け、住むに家無く無一文状態のらしいが元気そのもの。小一時間の講演で事件の経緯を立て板に水を流すように滔々と訴える。即ち、国有地を破格の安値で払い下げを受け、そこに「安倍晋三記念小学院」建設を目論んでいたこと。これが豊中市会議員の告発で明るみに出て一気に疑惑が深まるなかで、総理夫妻との関係が浮かび上がり、当初応援者だった総理夫妻があるタイミングで手の平を返し、国会の証人喚問等を経て結局詐欺容疑で大阪地検特捜部の手で結局逮捕、300日の勾留の後釈放されるも、今は先に書いた通りの状態になってしまった。

これは国策捜査そのもので冤罪も甚だしいと訴えているわけである。講演の最後を締めくくったのが、先月30日検察求刑、弁護人最終弁論後の法廷で述べた被告人意見陳述。全く同様のことを述べている。妻諄子氏も短い感想を述べた後に同じように意見陳述を読み上げた。その後司会者や一般参加者からの質問が40分以上取り上げられたが、印象に残ったのは氏が取調べ中に検察官から「離婚するのでしょう」と問いかけられたことと、妻淳子氏が拘置所生活について語った厳しさ。

籠池氏は日本に三権分立は存在しないと語るが、国際標準になっている「被告人は推定無罪」の原則は日本では爪の垢ほども存在していないことは実感。

裁判中に被告人の話を一方的に信じるのは如何とも思うが、時間に余裕ある方には是非下記をご参照願いたい。
https://www.youtube.com/watch?v=5XGS8r3zDK0

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