2019年11月18日月曜日

国会のあり様

今月に入って国会では、総理の桜を見る会スキャンダルで大いにに盛り上がっている。読売テレビの辛坊治郎キャスターに言わせれば、昔からの慣例で騒ぎ立てる程のことではなかろう、騒ぐ野党議員がバカみたい。だそうだ。自民党幹事長二階氏も同じようなこと仰って、質問を発した取材記者を睨みつけていた。だからこの問題は取るに足らぬことかも知れぬ。であれば総理ご自身が国会で野党の質問に応じて、同様なことを仰っしゃれば済む話だろう。

しかし何故か自民党国対は総理にその場を与えようとしない。そこで気になったのが今国会の期限。これは来月9日となっているから、実質的には6日金曜日まで。これを過ぎてしまえば1月末の通常国会招集まで長い冬休み状態となる。人の噂は75日と言われるが、忙しい現代ではとてもそんなに長くは持たないだろう。既に来年のNHK大河ドラマ出演が決まっていた大物女優が麻薬所持で逮捕され、この問題の影を薄め始めている。

警察は有名人の麻薬使用者リストを大量に保有して、いざという時に備えているそうだ。嘘か本当か知らぬが一部には、今回の女優逮捕にあたって警察がマスコミ各社に事前リークしたことを次のように解説する向きもある。NHK社会部が調子づいて花見問題を取り上げ始めたことを官邸が懲らしめたい、との意を戴したもの。風聞に過ぎぬが、成程官邸サイドにはグッドタイミングだろう。

たまたま今朝の朝日新聞に「国会で説明する、責任を果たすとは如何なることか」について長谷部恭男・早稲田大教授(憲法)と杉田敦・法政大教授(政治理論)の対談が掲載されている。冒頭、先日イギリス議会が政府によって5週間休会を宣言されたが、これを最高裁が違法と判決した例を引いて、日本国会の問題点を指摘している。具体的引用は長くなるのでしないが、見出しは「安倍首相、説明しないがヤジ飛ばす 2つの責任を考える」

2つの責任とは、レスポンシビリティー(行為責任)とアカウンタビリティー(説明責任)とのこと。何かことがあると「責任は私にあります。」と胸を張る安倍総理閣下、この二つをご存知だろうか?

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なるほど。
総理のご威光に(ご意向でもある)警察もホテルニューオータニも、
忖度頻りと言ったところですね。

辛坊なんて、権力に阿諛頻りの「茶坊主」キャスターに過ぎません。

匿名 さんのコメント...

桜はたしかに美しく、愛でる皆様の多さにおどろいたのは
私ばかりではないでしょうね。権力に寄って行く蜂の群れ
のようですね。

senkawa爺 さんのコメント...

匿名さん
重ねてか別の方かわかりませんが、投稿ありがとうございます。

>権力に寄って行く蜂の群れのようですね。
言い得て妙だと思います。