2019年10月8日火曜日

北朝鮮関連報道

夕方出かけるので大分早いがアップする。

昨日の朝、日本海の排他的経済水域で違法操業していた北朝鮮のイカ釣り漁船が、監視活動していた水産庁の漁業取締船「おおくに」と衝突したとのこと。報道に寄ると、どうも偶発的ではなく警告している最中にぶつけられたようだ。結果的に漁船は沈没して、乗組員全員が海中に放り出された。この数が20名という報道と60名との報道もあり真相は不明。更に、全員が水産庁船の救助活動で助けられるも、近所にいた北朝鮮船が駆けつけたので引き渡したとのこと。

もし違法操業なら、せめて責任者くらいは日本に連行して取り調べるべきだと思うが、この点を指摘する報道は未だ見当たらない。大和堆と言われる現場一帯はスルメイカの絶好の漁場で、これからシーズンになるのでやって来る北朝鮮の漁船は数千台のオーダーになるとも言われている。勿論日本の漁船も操業しているだろうし、水産庁や海上保安庁も警戒をしているようではある。昨夜のテレビニュースには水産庁の官僚がコメントしていたが、新聞報道には海上保安庁からの報告とある。

一見すると丁寧に報道されているようにも見えるが、漁場荒らしが国家的規模で行われているならば、実態をもっと明確にして何故強く抗議しないのか、対応が中途半端でどうも腑に落ちない。ミサイルの試射については「どこそこの大使館ルートを通して強く抗議をした」が決り文句ではないか。強い抗議が実際に行われているかどうかも怪しいもので、北朝鮮問題になると拉致問題のみならず政府の発表が如何にいい加減であるかが伺える。同時に問題視しないマスコミ側にも大きな責任がある。

似たような意味で、先週ストックホルムで行われた米朝実務者協議の報道も、報道だけでは何を意味するのか全くわからない。北朝鮮は記者会見までして交渉決裂と発表するも、直後にアメリカは交渉は近く再開されるはずと発表している。事前にアメリカ側が一定の譲歩をして、首脳会談に向け前向きに進むとされていただけに、期待を裏切られた気持ちだ。しかし協議が丸8時間以上費やされたとも言われ、北側もアメリカ次第で再協議もあるかもしれないとしたとも言われる。

政府の腰が定まらないのは昔からにしても、マスコミにはもう少しシャンとしてほしいものだ。

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