2019年10月3日木曜日

へそ曲がり

昨日は香港の学生デモに関して、「無意味なこと」と少しへそが曲がったようなことを書いてしまった。今日も似たような話になるが、地球温暖化に警鐘を鳴らしてついにこ国連総会にまで招待されることになったスウェーデンの16歳の少女のことである。彼女の行動や国連での演説は非常に多くの人を感動させている。中には今年のノーベル平和賞候補の筆頭だという人さえいる。現代を生きる者の1人としとしてなにか対策めいた事を考えてことがあるか、と聞かれると実は何もない。

誠に忸怩たるものだ。と思っていたら、今朝の報道でロシアのプーチン大統領が彼女の意見に異を唱えていた。曰く、温暖化対策と気安く言ってくれるな。文化的生活を営むことができるスウェーデンとは異なり、人口が増え続けているアフリカ諸国では樹木を燃やすか化石燃料に頼らず生活することは出来ない。土地がいくらでもあるから太陽光発電をとでも言うのか、そのコストがどのくらい必要か、誰か彼女に教えてやってほしい。大雑把に言うとこんな論理だったような気がする。

ロシアは天然ガスなどのエネルギーをヨーロッパなどに輸出している国だから、エネルギー問題についてスウェーデンの少女の主張を単純には受け入れられないのだろう。小生ごときと違い、反論するにはそれなりの科学的根拠もありそうだ。我が国の環境大臣さまを始め各国の首脳がそれって褒めそやす外国の少女を自らの信念に基づいて批判するとは、流石ロシアの大統領。会場まで来て演説途中で席を立ったアメリカ大統領に比べると、役者が1枚上のように感じた。

2 件のコメント:

kiona さんのコメント...

結局のところ環境利権に利用されていることに変わりないと思いますが、大人に怒る若い人が少なくなった気がする昨今だから彼女が希少に映るのでしょう。

そんな彼女を利用し、利用価値があることで優遇する大人が、実際のところ本気で地球環境を憂いているのではないことを知ったとき、彼女の怒りはどこへ行くのか。おぞましい帰結が待っているようにも思えます。

武田邦彦氏のように温暖化はないという見方もありますし、偏向されない科学的な論議がもっとさかんになり、それを通して実践可能なことがあるなら考えたいと思いますが、プラスチックのストローを禁止する、レジ袋を有料にすることがそれなら、家畜が放出する二酸化炭素にかき消される愚策と言えるでしょう。では人類がすべてビーガンになれば地球環境は保全されるのか。いや、いっそ人類がいなくなれば⋯ 

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
コメントをありがとうございます。
最近は武田邦彦氏のブログも殆ど読まなくなりました。
温暖化現象があまりにはっきりしてきたので、武田氏の地球寒冷化説の説得力が弱まっているように思います。どっちでもいいですが、地球から人類がいなくなっても地球は存在し続けるでしょうね。