2019年7月22日月曜日

参議員選挙総括

昨夜は9時頃までNHKの開票速報を観ていたが、与党圧倒的に優勢で維新を含めると改憲勢力に届く勢い、のようなコメントが多いので嫌気がさして早々に寝てしまった。今朝になって改めてテレビを観ると、どうやら維新や無所属のシンパを勘定に入れても改憲議席に届いていないようなので一安心。しかし自公与党は改選議席を一つか二つ上回り過半数を確保とのこと。これを受けて安倍総理は「国民の皆さんが政治の混乱より安定を選択し、これまでの政策をしっかり前に進めろとの意思表示を頂いた。」と胸を張っている。

野党の共闘もあまり機能せず、32の1人区に於ける結果も前回の11に届かず勝利できたのは10区だけとのこと。投票した東京選挙区の野原よしまさ氏も比例区の山本太郎氏も落選だから、少しばかりがっかりだった。朝から落ち込むのは良くないがNHKしか観ていないので仕方がない。所が顔を洗ってネットでよくよく見直すと、そうがっかりしたものでないことが徐々に分かってきた。与党が過半数を確保していることは事実であっても、自民党は改選議席67から57へと10議席も減らし過半数割れ。

消えてなくなると言われていた社民党も1議席を確保できたし、似たように言われていた国民民主党も2議席減、共産党も1議席減で踏みとどまっている。これで勝利宣言をするとは馬鹿じゃないか。激戦と言われた秋田、新潟では野党候補が勝利しているし、山本太郎氏の落選は本人からすれば想定の範囲内の筈。100万票近い得票で落選するのも愉快なことだろう。今度の選挙直前新規に立ち上げた「れいわ維新」、マスコミから無視され続けながら今回の結果で政党要件を満たすそうだ。

当然政党助成の対象にもなりマスコミも今後は無視できなくなるらしい。それやこれやを考えあわせれば、今度の選挙も満更捨てたものではなかったとも言えそうだ。残念なのは維新が遂に東京と神奈川に進出してしまったこと。特に神奈川は共産党の浅賀由香氏に勝たせたかった。東京の音喜多駿氏は特段の思想もなさそうだが、選挙戦略として他の選択肢が無かったのだろう。贅沢を言えば切りがない。代わりに良かったこと、小泉進次郎氏の化けの皮がはがれたと言うか、応援=必勝神話が崩れつつあることかな。

何れにせよこれからの日本は、我々庶民のみならず暫く相当困難な時代に突入することになりそうだ。頼みとするのは若い人の力のみ、次回国政選挙から投票率を上げて行けるかが最大の問題と思う。

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