2019年1月5日土曜日

平成最後の年に

今朝早朝5:30からのTBS「上田晋也のサタデージャーナル」が面白かった。ゲストが堺屋太一氏と森永卓郎氏、他に女性が二人いたが名前を失念してしまった。一人は子持ちの芸能タレント、もう一人は女性起業家だった。テーマが『新春特別企画 「平成30年」の著者・堺屋太一氏と語る未来への警告」』今回はその前編。現役時代に堺屋氏とは番組制作絡みで相当長く付き合ったので彼の著作は大分読んだつもりだが、「平成30年」は記憶に無く知らなかった。今週図書館で探して読みたいと思っている。

女性の起業家と言うか実業家を除く全ての出演者が口を揃えて、平成の30年間は世界が激動のする中で日本は太平の夢を貪り、何も進歩発展が無かったのでこれから大変、と断じていたと言っても過言ではあるまい。女性の実業家一人が「私は子育てや仕事が忙しく、世間のことなど考える暇が無かった。」と語っていたのが妙に実感が伝わってきた。理由は自分の過去を振り返って、昭和63年に25年勤めた会社を辞めて、自立こそ出来なかったが以降転々と会社を渡り歩き、平成15年に至ってやっと自立できたことと若干重なるものがあるからだと思う。彼女がどうかは知らぬが、少なくとも自分は平成30年間はずっと一匹狼ならぬ一匹蟷螂だった。

もう一点、印象的だったことがある。堺屋氏の発言であるが、平成の我が国の経済的発展が止まり何かと停滞した最大の要因は人口減少にあると言う人もいる。そうかもしれぬが、もっと根本的な問題として、国民全体に人生を楽しむ発想が少ないことがあると思う。どういう言い方だったかもう忘れたが「人生を楽しむ喜びを持ってほしい。子供を産めよ増やせよといくら言っても仕方がるまい。多くの人がもっと恋愛をするようになれば子供も自然に増えるだろう。」趣旨のコメントを発した。

格差がが拡大したとか、人口を増やす手立てを考えるよとか言っても所詮後追いの議論であり、科学的、物理的にどうなるものでもあるまい。人生を楽しめとは哲学的発想なので面白かったと言う訳である。

今日は昼から「お楽しみ」があって帰りが遅くなりそうなので午前中にアップする。

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