先憂後楽

今日で1月も終わり、江戸はカラカラの乾燥状態が続いていたが今日はやっと空から何か降ってきそうだ。日本人は乾燥を無味と呼ぶし、ウェットな冬の方が春を期待する気分が高まるとしたものだろう。もう間もなく訪れる春は今上陛下が退位され、平成が終わることとなる。平成を丸々この目で見た感想は春になってどう感じるのだろう?今のところは畏れ多くも陛下と同じ「平和でよかった」の一言に尽きるかもしれぬ。

少し気になるのは新しい時代に多くのつけを残した責任である。近いところで子や孫を見ている限り、自分と同じような安閑とした人生と言う訳に行かないのでは、との不安がある。今のところ彼等も屈託なく懸命に勉強したり働いたりしているが、一定の年代に達した時の報われ方が大分違ってくると思う。とは言っても我々の時代と現世代では望みも夢も大分異なるのも事実だろう。もっと端的に欲望を考えれば余計はっきりしそうだ。

我々の学生時代は未だ食欲最優先の感じが残っていた。上京するにあたり食料手帳が必携品だった時代だ。卒業して間もなくすると食欲はどうやら満たされ物欲が出てきた。欲しいものはいろいろあったが、代表的なものがマイカーだったような気がする。アメリカでは一家に1台と聞かされ、何れ所帯を持ってこれを何歳までにゲットできるかが一種の努力目標だった。しかしこの辺になると今の若い人とは大分感覚が違うと思う。

マイカーは勿論だがマイホームにしても今の人たちの感覚は大分違うだろう。特に東京住まいのヤングにとって、マイカーやマイホームがそんなに魅力的でないことは容易に理解できる。マイカーはいざ知らず日本は廃屋だらけ、年を取ればとる程手入れが面倒な戸建て住宅なんて欲しがる人の気が知れない。とやっと気づいたが若い人はとっくの昔にお見通しだ。もう何年にもわたって給料の手取りが増えない若人よ、乏しいお金を積み立てて何を夢見ているのか、確かに人生はお金が無くても楽しみは一杯ある。冥土の土産に是非教えてくれ。もし請われれば不肖の楽しみも話そうじゃないか。

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