2018年12月26日水曜日

積年のつけ

来年の世界が心配と書いたばかりだが、それより先に日本も相当ヤバくなりそうだ。国会の絶対過半数を背景にやりたい放題傍若無人の振る舞いを続けている安倍首相が新年に向けて総理が、昨日テレビの囲み取材に応じ短いコメントを発表した。毎度のことであるが「新しい日本を切り開くために緊張感をもって全力で当たりたい。」との趣旨だが何一つ具体的なものはない。これまでの6年間、数に頼った安定感が売りの政権だったが、政権の安定感が失われそうだ。

力の弱い人間が全力でと言うなら分かるが、最高の権力を持つ者が何で今更全力などと言わねばならないか、全く分かっていないお人だ。この1年だけを振り返っても何か成し遂げたことがあるのか?本人が一番分かっているだろうが、何も無い。昨年来いたずらに北朝鮮の脅威を煽ってきたが、トランプ大統領にはしごを外されさぞ悔しいだろうが、北朝鮮拉致被害者のことなど全く忘れたみたいだ。

慌てて北方領土問題に切り替えて汚名挽回を図るつもりで、プーチン大統領の癖球に飛び乗り、進捗している格好をつけたい様子が見え見えだ。しかし領土問題なんか一朝一夕でどうにかなる問題では無いことは衆目の一致するところ。とても正気の沙汰には見えない。憲法改正も創価学会の抵抗で公明党の説得も不可能。世界経済の雲行き悪化でアベノミクス3本の矢は何処を彷徨っているかさえはっきりしない。

公明党に気を使って消費増税絡みで要らぬ妥協をして、複雑怪奇な増税案を無理やり国会を通したものの本当に消費税アップを断行出来るのだろうか?自分の政治生命を賭けてやり通せば、有終の美と褒めてやりたいが、どうもまた延期なんて事にもなりかねない。このところテレビに映し出される顔色は全く病人のようだ。病人と言えば二階幹事長は生きているのだろうか?何れにせよ全て身から出た錆そのものと言うべきだ。天網恢恢疎にして漏らさずとはよく言ったものだ。

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