顧みてこの1年

年の瀬ともなると世界中の人々がこの一年を総括し、新しい歳への抱負を述べるのが普通だ。昨年の暮れに妻に先立たれ、今年の春には弟まで冥土へ旅立つことになり、悲しみの一年でもあったが、独り身になった故の新しい発見もあった。来年は気を取り直し新たな峰を目指して歩み始める年にしたい。以上。そこで直近の発見について書きたい。昨日行われたプーチンロシア大統領の記者会見である。趣旨は今年の総括来年への抱負、新聞でも報道されてはいるが、大きく取り上げている新聞は少ない。

この行事は毎年恒例のようであるが、知ったのは今年が初めて。これも独居するようになって、毎朝NHKBS1のワールドニュースを2時間見る習慣になったお陰で世界の動きが大分わかるようになった。一昨日以来ロシアのテレビ局は前日の準備段階からこの会見を宣伝していた。世界中の記者約1700人が入る会場を用意し、昨年を例にとるとプーチン氏が一人で4時間演説と言っていた。

そんな長時間何を喋ると思いきや、今朝の映像を見て納得した。プーチン氏が一人で、と言うのはちょっと勘違いしそうだ。1700人のジャーナリストの質問に一人で対応すると言う意味である。彼の広報官は少し離れたところに座っていたが、口を挟んだ様子は確認できない。世界中から詰まったジャーナリストに勿論日本人もいたのだろうが、残念ながら質問出来た形跡はない。しかし会場の熱気は凄まじいものがあり、参加者が我を競ってプラカードを掲げ指名を待っている。

指名はプーチン氏がその場で決めていたようだが、記者からの質問が又極めて興味深い。4時間のイベント中確認できた映像は10分強だから押しなべて言えるかどうかは分からない。しかし記者からの質問はユニークなものが圧倒的で、我が国総理官邸の記者会見における予定された質問とは全く趣が異なるし、大統領の答えも軽妙洒脱で見習うべきと思うが、頭が空っぽの日本の政治家には無理だろう。

例えばアメリカのアフリカ系女性記者が「貴方は世界を支配したいと思っているのか?」と質問するとすかさず「もちろんだ。」と答えたうえで、アメリカの国防予算7000億ドルとロシアの予算460億円を引き合いに出したりしながら、トランプ政権の中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄が如何に世界平和を毀損するかを説得した。国名は分からなかったが、どこかの男性記者「貴方は再婚する気が無いのか?」には「貴方は奥さんがいますか?(イエスの答えを受けて)それが一番お幸せでしょう。」とのやり取り等々。沖縄問題にも触れ、日本に主権があるのかどうか疑問が残るとも語ったようでもある。

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