2018年11月2日金曜日

上から目線

どのような理由が考えられるか知らないが、日本人はアジア諸国の人々を心のどこかで見下しているように思えてならない。例えば中国との首脳会談で安倍首相が「競争から協調へ」を第一とする3原則を提案して同意を得たとか、正式な同意は無いとか議論になったりしている。議論はどうでもいいが、かけっこをしていると仮定して、後ろから追い越していった後輩を捕まえてそんな言い方は無いだろう。

最早倍以上のスピードで走っている追い越した側が、少し待ってやろかとかと言うなら分かる。何を勘違いして偉そうに言うのか、同意を求める方が無理だろう。韓国に対しては徴用工の韓国最高裁判決に関して、駐日大使を呼びつけて肩を怒らせて睨みつけるような形相で、お前のところの司法はなっていないから政府として何とかしろ!と要求をたたきつけている。外交問題として穏便な配慮を求めるなら口の利き方あるだろうに。ある自民問党国会議員が「国家の体をなしていない」と言ってのけたが、自国のこと言っているのではと耳を疑った。

「韓国が条約守らないと大騒ぎの日本国民は、今日本政府が沖縄に何をしているかを直視したらいい。法律に基づく埋め立て承認撤回処分の効力を、本来政府の行為から国民を救済する行政不服審査法を使ってその効力を剥奪する、限りなく恥ずかしい行為である。」孫崎享氏が言っているがその通りだと思う。そもそも迷惑掛けた側が謝罪に行く際、菓子折りを持っていくのか金銭を持参するかは別としてだ。発する台詞は「どうぞこれで勘弁してください。あとでまた何かありましたら何なりと仰ってください。」が普通の作法であろう。

それを何かと言えば舌を噛みそうな例の台詞「不可逆的に・・・・・」を鬼の首でも取ったかのように吹聴するのも如何ものかだ。本当にガキの頃から喧嘩もしなければ謝ったり謝られたり、仲直りの仕方も知らないお坊ちゃんばかりが集まっているのが高級官僚と政治家なんだろう。ただインドだけは経済発展の見込みが高いので妙にへいこらしている。本当に笑ってしまうくらい分かり易い政府の面々だ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

おっしゃる通りです。
西洋人だろうと、アジア人だろうと、日本人だろうと、国籍を問わず良い人や悪い人がいます。
それにも関わらず、何を根拠にしているのかは判りかねますが、日本人は優秀な民族であるという信念を持っている輩が多いようです。
終戦と共に、日本はアメリカの下僕に成ったようで...その反動のように、アジア民族を劣等として笑って精神的なバランスをとろうとしているのではないでしょうか。
安倍草履など最近の政治家たちが、もっと中国や韓国と仲良くすれば現在のような敵対関係にはならなかったと考えます

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あな さん
 始めまして、思いがけなく拙文に賛同のコメントを頂き嬉しい限りです。
私は昭和15年生まれなものですから、若い頃はかなり国粋主義的な雰囲気を良しとしましたが、考えてみれば馬鹿な話と、最近やっと気づいた次第です。昨晩もテレビで昔流に言えば混血の若い人が集まって、名前が売れると大阪なおみみたいに急にちやほやされるが、一般的に言えば日本社会での生きにくさを語っていました。これって本当に日本独特の現象で、おかしいことではないでしょうか。私の先祖だって渡来人の可能性は大いにある筈です。