2018年11月14日水曜日

興味半減どころか

政治に興味があったのは間違いないが、日本の政治は少し不謹慎な言い方になるが面白くない。理由として思うのは、どの報道や解説を見ても、或いは国会中継を見てさえも政治家の本音又は本質を伺うのが難しく、下手な学芸会を見ている気持ちになるからである。

現在の国会中継を一度も見ていないので何とも言えないが、国会中継は各委員会に於ける与野党の質疑応答が基本であり、本当の意味での与野党の駆け引き、(実態は知らないが国対とか議運と言ったところで話し合われている筈)には触れることは出来ないし、各委員会の理事が委員長と如何なる談合なり談判をしているかも分からない。

従って、中継されるのは2日前に提出と決められている事前通告に基づく質問と、それに対して双方共に役人が用意した原稿を読むに等しい質疑応答シーンのみである。これで本当に政治或いは立法の本質、問題点が理解できるとは到底思えない。今回の米国中間選挙報道や海外の政治関連報道を見て感じるのは、同じ民主主義を標榜する国家でも議会のありようはそれぞれ特徴があり、我が国とは大分異なる国が多いようだ。むしろ我が国と同じスタイルの国を見つける方が難しい。

ロシアや中国のようにある種の独裁国家では首脳クラスの演説が殆どで、平の国会議員の発言などは海外では全く窺い知ることは出来ない。しかし考えてみればこれは欧米先進国に於いても似たようなもので、野党の抵抗はメディアのインタビューでやっと知ることが出来る程度だが、仄聞するに欧米の議会は演説が主体で、議員と閣僚の質疑応答なんてないところが多いらしい。質疑が公開されるのは、ある特定の人物を呼んで開かれる公聴会(ここでは与野党の議員が自由に質問するらしい)ぐらいのようだ。

考えてみれば、台本に沿った台詞を聞いても結論は議員数で決するし、しかも日本は政党の党議拘束が公然化している。これでは何のための委員会か分からなくなって当たり前だ。日本の議会にも公聴会と言う言葉があるようなので、ここに加計学園の理事長とかを呼んでアメリカ式公聴会を開いて、有権者に後の選挙での参考にしてもらえばいいではないか。トランプ大統領もロシア疑惑捜査の立役者モラー特別何とか氏を公聴会に呼ぶことに必死の抵抗をしているようだから加計氏公聴会は自民党も必死に抵抗することにはなるだろう。

政府高官が外国首脳と会談すれば何度も繰り返す「確認」と「意見の一致」ばかり、これで政治への関心が高まる筈がない。

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