スパイの世界

今やロシアで英雄視されている旧ソ連のスパイ<ゾルゲ>に関連する一連の事件に関しては逮捕者も多く、日米開戦直前でもあり、当時は大騒ぎだったのだろうが、その数年後に日本が敗戦国になったためだろう、余り詳しくない。現在の日本は世界からスパイ天国と言われるほどスパイが多く暗躍しているとされるが、果たして本当だろうか?何故なら日本には機密性の高い情報が集積しているように思えないのだ。スパイ小説やスパイ映画は好きでよく見るが、舞台の本場は英米露であり、中立国のスイスやヨーロッパ本部の置かれているベルギーのブラッセルが多く登場してくる。

元ロシアのスパイが英国で襲撃されたり、オランダ警察でロシア人スパイが逮捕さえる事件を聞くと、日本人には全く絵空事のように思えるスパイが現実に活躍していることがよく分かる。これからは中国が無視できなくなるのではないかな。今回国際刑事警察機構のトップの座に居ながら本国に召還され逮捕監禁されている孟宏偉氏(64)事件は国内汚職事件関連とされているが、スケールの大きさで注目に値する。サウディアラビヤのジャーナリストが自国のトップの悪口をアメリカのワシントンポスト紙に書いたら、トルコのイスタンブール領事館であっさり殺害されたらしいとの報道もある。

英国や米国のように国益を掛けた殺人機関の存在を半ば公然化している国もあるが、小説で頻繁に登場するのがイスラエルのモサドだ。逆の見方をすれば今やこういった諜報機関の無い国の方が少ないのかもしれない。中国や北朝鮮は諜報機関員でなくても海外での行動が不自由のためだろう、国家を害する者は国家の正規の機関が自国民であれ外国人であれ堂々と拉致したり、公衆監視の中で殺人をしてのける。数年前に金正男氏がクワランプールで暗殺された事件は生々し過ぎて小説にすらならぬだろう。

国益とは何かについては難し過ぎて分からないが、日本にとってのそれは当面子供を増やすことのようだ。北朝鮮に拉致された国民の安否を上げる人もいるが、少なくとも現政権内の外務省も政権トップも、この問題はアメリカをはじめとする世界各国の協力もとで解決されると信じているようである。サイバーテロとも人間のスパイとも無縁の日本ならではのこととも言える。

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