2018年10月24日水曜日

物理のテスト0点ゆえ

今月21日に台湾で発生した列車の大事故、8両編成の特急列車が時速140キロと言われているが脱線転覆して、こう言っては何だが、死者がよく16名で済んだと思う。運転士も生命は取り留めているらしいから、原因が本格的に突き止められることに期待したい。台湾も結構な工業国家と思うが、やはり列車の様な重工業は外国に任せた方が安いのか、列車は日本製とのこと。日車(日本車輌製造)製のTEMU2000型電車と報道されている。

その記事を読むと、これ迄に電車の運転は単純で三輪車の運転より楽ちんではないかと思っていたのが大いなる勘違いと認識できた。日本では数年前にJR西日本が大きな事故を起こしたが、遠隔地だったこともあり他人事のようで、私鉄を含め列車が最も安全な乗り物と心得て毎日のように利用させてもらっている。最近は余り混雑する時間に乗ることも少ないので、予定時刻に列車が定位置に停止することも不思議に思わない。

自動と言えば自転車、動力は足の運動をチェーンで車輪に伝え、制御はタイヤのリムを硬いゴムで摩擦する仕掛け。原理はこれくらいしか分からない。昔は自動車の運転免許に構造のペーパーテストがあったが、一夜漬けで覚えたものの合格と同時に全て忘れたので、自動車の構造など全然分かっていない。大した事故もなく免許を放棄できたのでほっとしているところだ。列車と関係ないが、聞くところによると最近の乗用車は大凡1万点ほどの部品で構成されているらしい。これが電気自動車になると部品が10分の1となるらしい。

元に戻って電車の話だが、運転席は近くの交通公園で見る限り簡単そのもの。電気自動車の部品点数が少なくなるのが分かる気がする。ところが、電気の扱いはボケ老人が思うほど単純ではないらしい。先日北海道のブラックアウトから電力の需給バランスに触れた時も思ったが、電車は架線から電力を取り込むのが基本だが、場合によっては不要な電気を架線に送ることをしながら走っているらしい。

電車に必要な駆動装置は当然全て電力に依っている。もちろんブレーキもそうである。そこで台湾で走っていた件の特急列車、運転士が「ブレーキが効かなかった」と陳述の説もあるが、本当にスピードの出し過ぎだったのか、或いは電気の取り込みと放出の関係でとっさにブレーキの働きが悪くなったのか、想定される原因が多すぎて、記事を読んでも理解できないほどである。

明日は大菩薩嶺にハイキング予定、明日の準備のため早めにアップします。明日のブログは休みます。

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