切歯扼腕するばかり

数日前に安倍首相訪欧の意味が分からないと書いたばかりだが、今日のmsnニュースによると『今回の欧州歴訪で首相の最大のミッションの一つが「中国包囲網」の構築だ。南シナ海などで軍事行動を強める中国にクギを刺す狙いがある。』と書かれている。昨日のフランス大統領との共同記者会見でも首相は「自由で開かれたインド太平洋の発展・繁栄のためにともに力を合わせたい。」と述べている。

来週早々の中国訪問が大々的に喧伝される中で、何を考えているのか益々意味が分からなくなるが、それは措くとして。首相が折に触れて発する、日本を遠く離れた場所での自衛隊が行動することを是とする発言には強い違和感を覚えてならない。運転免許の無い少年に自動車を運転させているような思いに似ている。一方で首相はこのところ自衛隊員の前で「全て の自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整える。これは今を生きる政治家の責任だ。私は責任をしっかり果たしていく決意だ。」繰り返し述べている。

現在の自衛隊員が強い誇りを持っているかどうかは兎も角、自衛隊員は任務を全うしてくれているし、国民の方から感謝こそするが蔑む人はいないと言ってもいいだろう。安倍氏にすれば、改憲して専守防衛の軛を解き放ち戦える自衛隊にしてやるから、のつもりで言っているとすればとんでもない話で、それが政治家の責任だとするなら勘違いも甚だしい。もちろん自衛隊員、特に高級幹部の中にはアメリカ軍との一体化強化が進むことや高価な兵器を買うことを良しとする人も多いかもしれぬ。

その傾向が進み暴走することを防ぐのが政治家の務めの筈が、真逆の姿勢が現政権とも言える。来年度もまたアメリカの応援或いは圧力があり防衛予算が拡大するのは目に見えている。それが出来るくらいなら災害対策や福祉に回せ、との声は聞こえるが雑音としてしか扱われない。政権の姿勢を糺すはずの野党の力があまりに弱いのはご承知の通り。ネットの世界は若い人の声が多いとも聞くが、ここでもネトウヨの声が圧倒的に多い。非力な老人としては切歯扼腕するばかりだ。

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