2018年8月8日水曜日

極楽島ニッポン

今週は台風13号が日本にやってくるとのこと。春先の長雨、夏の酷暑、秋の台風、冬の大雪とくれば日本は年がら年中お天気を心配しなければならない。その上心配しても始まらない地震のおまけまである。しかしこれはもう日本だけの問題ではなく、現在世界各地における自然災害は凄まじいものがあるようだ。大げさに言えば各宗教が唱える終末期現象が始まったかのようだ。

加えて人災、アメリカの大魔王ならぬ大統領閣下が世界中に喧嘩を吹っ掛けて、世界各国に大混乱を引き起こしている。韓半島問題だけは小康を保っているように見えるからだろうか、マスコミを見聞する限り我が日本はのんびりしたもので世界の混乱を余り真剣には捉えないようだ。再来年のオリンピック開催を東京に決めたオリンピック国際委員会の選択は正しかったと証明されれば、実に結構だと言うしかない。

日本は世界の混乱の埒外にあるのだろうか、或いは日本人は余程度量があると言うかおおらかで愛すべき人種なんだろうか、愚考するところは正反対で、
地球上に存在するのは我が日本人だけで、その60倍以上の人類が生存していることイメージ出来ないのではと心配している。マスコミは自然災害だけを心配していれば事足りて、世界中の人々との共存はさしたる問題が無いように思える。

確かに日本は四方を海に囲まれ、古来異国との往来をせずとも数千万人もの人間が自給自足可能で、異国からは蓬莱国=この世の極楽島のように言われた時代もあるようだ。その地理的環境は変わらず、国境問題も周辺島嶼に若干問題を抱えているようにも見えるが、4島に限定された日本を占領して日本人を海に追い落とす意図を持つ外国は思いつかぬし、難民に襲われることも考えにくい。

しかし地理的に優位な条件は変わらずとも、今や国民の誰一人国際的関係無しに生活することなどできはしない。食料自給率やエネルギー自給率の恐るべき低さを多くの人が知識としては持っている筈。どこか遠い国で食料不足やエネルギー不足が起こり、その影響が日本に及ぶ怖さを報道しない日本のマスコミ。総てが国の安全保障問題につながってくると思うが、アメリカの大魔王の信頼を得ているから安全と思うのか、マスコミは大魔王の危うさを一切報道しない。

今週の日経ビジネスONLINE『小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明』<麻生さん菅さんはなぜあんなに威張るのか>を是非ご参照願いたい。
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/080200153/
海外情報とは一見無縁のようだが、現代のマスコミはこぞって同じ問題を同じ色眼鏡で見て報道し、記者個人の見解からの報道は少ない。同時にお上を非難することを自ら規制していることがよく分かる。

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