2018年8月30日木曜日

意味不明

昨夜、自民党の総裁選挙関係のテレビ番組を観ていたが、余りの下らなさに途中で観るのをやめて仕舞った。夜8時からのBSフジ「プライムニュース」出演者は安倍氏支持派代表稲田朋美元防衛相VS石破氏支持派代表鴨下一郎元環境相と時事通信解説委員長山田惠資氏の3名。山田氏の解説は一応尤もだったが、稲田氏が酷すぎる。司会の質問に対するまともな答えが殆ど無く、何を聞かれても曰く、安倍氏が11か月前の総選挙で世論の圧倒的支持を得たこと、アベノミクス経済政策が着実に成果を上げていること、外交面でも世界の指導的役割を担っていることから見て後3年は日本のリーダーであってほしい。

具体性が全く無いとは可哀そうなので、聞き飽きたが一応書いてあげよう。過去5年半でGDPが50兆円増えたこと、失業率が2%台まで下がり有効求人倍率が全ての都道府県で1以上の完全雇用状態にあること、株価が上がっていること。これを経済成長の証ととるかどうかは視聴者に依るだろう。虚しく感じるのは言葉端々に出てくる意味不明の決まり文句である。二つ上げよう。「激動する世界情勢」「厳しさを増す安全保障環境」

欧米の先進国が、特に若年層の人口減少で弱体化しつつある現状と、今まで後進国とされていた国での爆発的人口増加で様々な軋みが生まれ、移民と難民問題が激しい社会問題を惹起している国は多い。しかし幸か不幸か同じ島国でも英国と異なり島内は完全に日本で独立していることもあり、今のところこの問題からは距離を置いているので、政治問題として特筆すべきことは思い浮かばない。

安全保障環境の何処が厳しさを増しているのだろう?昨年までは韓半島有事の危険が大分高まったこともあるが、それが厳しさだとすれば現在は厳しさが大分減じているのではないか。第一日本は他国と干戈を交えることはあり得ないことが国是の国である。気安く「安全保障環境の厳しさが増す」なんて言ってほしくないものだ。国民が最も心配しているの何と言っても超高齢化社会に頭を突っ込んだ日本の将来、特に社会保障政策が世論調査のトップに来ている。

社会保障負担と税金は言葉違うだけで同一考えるが、昨日ロシアのプーチン氏が先(6月)に発表されていたメドベージェフ首相の社会保障政策を変更させる提案を30分もかけて全国民に向け放送している。まるで昭和の玉音放送のように職場でも作業を止めて全員が聞き入っている様子が報じられている。ロシアのテレビ局を2日も続けて褒めるのは些か気がさすし、彼の局の報道に如何ほど信が置けるかも定かではないが、内容は確かに解りやすく興味深い。

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