2018年8月3日金曜日

日本の産業は何処へ

台湾資本に乗っ取られているから仕方ないだろうが、今日の報道ではシャープも白物の家電の国内自社生産からは撤退し、家電生産は亀山工場(三重県亀山市)での一部のテレビ生産を残すのみとなるそうだ。しかし他の家電各社であっても置かれた環境は似たようなものの筈だから、少なくとも家電業界の空洞化はますます進む一方だろう。家電と言えば前世紀以来自動車と共に日本の経済成長を担った車の両輪のようなものだ。

自動車は既に生産の相当な部分を海外に移転させてしまっている訳だし、官も民も指導者層は、口を開けばグローバル化を唱えてきたのだから生産拠点の海外移転を目指す企業に対して引き留め策はあるまい。国内産業として今後発展が期待できるのはなんだろう?政府は観光立国を目指すなんてピント外れなこと言っている。

観光産業は典型的な労働集約型のサービス産業以外のなにものでもない。外国人旅行者がどんなに増えようが、AIをどんなに取り入れようが基本的には明治以来大きな進展は無いのだから産業としての成長性はとても見込めまい。甥っ子が一人星野リゾートにに就職しているのでこれ以上くさすのはやめよう。しかし政府には碌な産業政策も思いつかないのが実情のようだ。それで老人やご婦人にも働いてほしいなんて言われてもなぁ!である。

産業とは言い難いが、東大を卒業したら取り敢えずは霞が関の官庁へ、も今やそうではなくなってきているようだ。かと言って海外に飛び出し、インドや中国の若者と張り合うには些かハングリー精神に欠けるのがこれまた実情だろう。今年度ではなくて来年度卒業の大学生たちの就職活動が始まっているようだが、優秀な若者たちは国内に将来を掛ける職場を発見できるのだろうか?

既存の企業はもう全てゾンビ同然と切り捨て、起業するのも一案だろうが、一人では心細いかな。それでは若者同士寄り合って考えてみてはどうか。国内にある有効資産は年寄りの頭数+年寄りの持つお金の筈、3人集まりゃ何か知恵は浮かばないか。

0 件のコメント: