2018年8月10日金曜日

憧れの有楽町

昨日は暑さ対策で有楽町の映画館に出向いた。映画は「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」お馴染みトム・クルーズさんの大活躍で楽しかったが、それより感激したのは映画館。ここはもう何度か来ている東京ミッドタウン日比谷の中だ。昨日初めて気が付いたのは、映画館が10軒入っていてそのスケールが全部異なっているらしい。昨日の映画はその中で最大の部屋での興行だったようだ。

約60年前、初めて江戸に来た時も有楽町と日比谷の映画館街が最大の魅力に感じたものだ。そしてその魅力を未だに保ち続けていることに改めて感心する。日比谷界隈は元々三井不動産の縄張りで、東京駅から丸の内にかけての三菱村の発展にやや遅れを取っていた感もあるが、この開発で素人目には大分追いついたように見える。

三井と三菱、両者の故事来歴を詳しくは知らぬが三井は戦国時代からの伊勢の商人、何で三越のように越後屋を名乗ったのか分からない。三菱は三井に比べると大分後発で江戸末期の海援隊を足掛かりにした政商上がりとされている。後発と言っても150年以上だから、何代目か知らぬが共に潰れずにいるのだから大したものだ。

しかし互いの芸風は大分違うようで、三菱の方が何となくビジネス志向で近代的、上品に見えるのは個人的偏見かもしれぬ。根拠は丸の内にオフィス街を作ったことと世界に冠たる日本郵船を持っているからかな。三井は大衆の心理を掴むのがうまく、典型的なのが東京ディズニーランドの導入。些かエイヤーてな感じで、危うさもあるが引くことを知らず結果的には成功したと言ってもいいかもしれぬ。

昨日石破茂氏がテレビで語っていた「経済成長を政府が金融政策で左右できるなんて考えるのは大間違い、民間産業が成長発展することをどこまでお手伝いするかだ。」どこまで正しいか分からぬが、ビジネスにしろエンターテイメントにしろ古い財閥に頼ってばかりでは先が案じられる。昨日の映画のタイトルを見ると 阿里巴巴影業集団有限公司(アリババ)が出てきた。中国の通販サイトであることぐらいは知っているが、実態は知らない。

孫正義氏はアリババに投資して大儲けをし、早々と売り抜けたようだ。嘗て松下電器(現パナソニック)やソニーがハリウッド企業買収を試みた時代もある。ビジネス感覚もレトロな日本大丈夫かな、官民ともに投資がお好きなようだが。

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