2018年6月6日水曜日

古くて新しい友人

普通より少々早い気もするが東京も梅雨入りしたようだ。早く始まり早くに明けてくれれば都市生活者としては有難いが、何分にもお天気のことなので気象庁にでも聞かなくては分かるまい。梅雨の期間は大凡1か月と昔は思っていたが、実際はそれより少し長いような気がする。梅雨明け10日は晴天が続くと信じていたが、これも当てにならなくなってきた。

トラウマの原因は6年前の7月20日、北アルプスの黒部五郎岳を目指して富山経由で遥々入山した時である。梅雨明け宣言が出て数日後だったように記憶するが、どうにも雨に祟られ通しで予定を1日延長せざる得なかった。今となれば東京の自宅で雨に降り込められ全て楽しい思い出に変わっている。昨日一昨日と老人には珍しく忙しかったので、少し肌寒いくらいだが良い骨休めになっている。

このところ図書館からも遠ざかり、約1か月の間まともに読書もしていなかったので、雨読とばかり友人(M・K君)から贈られた自家出版本を読んで過ごした。タイトル「終以文徳懐遠人」<ついに文徳をもって遠人を懐かしむ>と読み下すそうだ。ウィキペディアで調べても習字のお手本で使われることが多いらしいが文徳も遠人も分かるようで分かりにくい。

文徳は平成の次の元号、長生きしたけりゃ日記でも書けや、と勝手に解釈しているが、この友人の日記なかなか濃くて読み応えがある。彼は早稲田大学の経済を出ながら一直線に故郷に帰り、農協(信連)に就職、以来地元で農業を見続ける人生である。こちらは慶應の文学部辛うじて卒業、心ならず(本当はもっと都会的な就職先を希望しながら)農協の機関誌「家の光」専属の広告代理店から社会人生活をスタートした。

動機には偉い違いがあるが、以来結果的には農機具会社の宣伝から始まり、国産食料の宣伝に深く関わることで、知らず知らずに農協とは深い関係になった。従って彼の書くところには大いに共感するものがあるので、改めて話をしてみたい気がする。

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