2018年5月4日金曜日

改憲論議

日本国の 憲法を まともに読んだことがないので 語る資格はない。 無理を承知で 知っていることをいくつか あげてみよう。 憲法は 全ての法律の上に位置して 国の形を決めるとも言える。 制定されたのは 戦後間もなくのことで 国連 マッカーサー占領 軍の指導のもとだった。 以来70有余年 変更されずに 今日に至っている。 100条を超える 条文の中に 第9条 交戦権の放棄と 戦力の 非所持があり、 長いこと論議の的になっている。

学者の中にも 自衛隊の存在が この条文と 不整合ではないか と唱える人もいるらしい。 言われると そう思わないでもないが、 自衛隊も 創立 60年を超え 法律的にはもちろん正当であり 一般国民にも その存在に 異を唱える人は ほとんどいないだろう。 いずれにしても 昨日は その憲法制定を 寿ぐ 国民の祝日である。 首都圏では 5万人を超える人か 集会を開いて、 憲法を寿ぐ一方 ごく少数のようではあるが、 9条の改正望む人が集まり 気勢を上げている。

おかしく思うのは 昨年も同じであるが 、この千人強の集会に 総理大臣が メッセージを送って 賛意を示していることである。 本人は この憲法で 国民から選ばれ 今の地位にあることを 知らないわけではない筈なのに、 憲法改正のために 皆さんと一緒に頑張ります、 とは一体何を考えているのだろう。 この集会に ご参集の皆さんは 相も変わらず 日本の危機を 訴えていらっしゃる。

先ほど昨年の ゴールデンウィーク の ブログを 開いてみた。 まだ韓国の 文大統領は 出現していないが アメリカの トランプ大統領は 北朝鮮との対話を 示唆したらしい。 そのことを喜んで ブログに書いたようだ。 それから1年 世界は大きく変わった が 我が国の総理の言っていることは 全く変わらない。

昨日幾つかのテレビを見て改めて思った。戦争とか自衛隊を論ずるならば、憲法の上に来る法概念、即ち国際法を知らずに語るなかれ。総理の案が採用されれば、憲法は法の体をなさなくなる。与党政治家でこれを理解している者が皆無のようだ。改憲案を語るならば先ず英語で書いてみてはどうか。伊勢崎賢治氏の卓見であった。

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