2018年3月15日木曜日

少し視野の拡がる思い

最近このようにブログを書き始めている。昨年暮れに婆さんがふいに居なくなって以来生活が激変しているなかで、今更心配してもどうにもならぬだろうが、心身両面の退化・劣化が激しいように思う。特に著しく感じるのが言語とか文字についての記憶の後退である、話し相手が居なくなっているのが最大の原因だろうが、少しでも抵抗するためには本でも読むのが良いのではと思ったりするが、今年に入って読書とは全く無縁になってしまった。することが細切れ的に続くので時間が無いからと言えなくない。言い訳は他にもあるかもしれないが、自分で言い訳しても始まらない。かくしてボケを実感してるが、これに抵抗するためブログに再挑戦している。自分でも言葉と文章が思い浮かばぬご粗末さに嫌になるがもう少し頑張ってみたい。

このところ新聞は読まず、ネットも文字を追うのは長続きしない。世の中の動きは専らテレビとネットもYouTubeに頼っている。言わば葦の髄から天井を覗いてるようなもので、毎日同じような顔ぶれの同じような話を聞いているとつまらなくなってくるのは当たり前だ。テレビなんてものは政界で何か事件らしいことが起きると、国民生活とどんな関係があるか、或いは如何なる意味を持つかなんてことを追求しようとか、深堀する意思は全く無いらしい。視聴率だけが目当てだから、目先を変えたように見せかけ話が堂々巡りしていてくれた方が都合良いのだろう。昔はこの世界に近いところにいたことを思うと恥ずかしくなってくる。

今日は久しぶりにやや落ち着いてYouTubeで面白いものを観た。日本外国特派員協会で昨日行われた田中真紀子氏の会見である。暇のある方には次をご覧になることをお勧めしたい。https://www.youtube.com/watch?v=A5fKLF47Zsc(約1時間半)
彼女に関しては嫌いな人も多いかもしれぬし、私としても総理の娘に対するやっかみもあり、好意的に思っていたとは言い難い。しかし今日これを見て、嫌い方向に振れていた針が少し逆に振れた。彼女曰く「日本人は平均的に少し豊かになってしまったので、政治に対する関心が薄らいでしまった。結果的政治家の質が下がってしまっている。ここを何とか是正するために小選挙区の見直しとかいろいろある。」中でも亡き妻もよく言っていたが「数を減らすと同時に立候補者に資格試験を導入すべきだ。」と言及した。

彼女の略歴などは知らないが、高校はアメリカの高校らしい。英語が上手かどうか分からないが、現在の外相河野太郎氏が国会議員の中でピカ一との評判だから彼ほどではあるまい。されど総理の娘、会場の雰囲気に飲まれないのは見事だった。総理の2代目、3代目政治家が多数いる日本で過去の人になった彼女だが未だ意気軒高だ。下手な映画より面白かったが、明日は久しぶりに孫と映画を見に行く予定、楽しみである。

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