草葉の陰で

今年に入って既に2か月以上、真冬並みの寒気がやっと去ってようやく春めいてくるそうだ。諸事情があって亡き妻の遺骨が未だこの世にあるが、魂は既に我が心深くにあると信じたい。正月頃は新聞テレビも見る気も起きなかったが、最近は朝晩テレビを観るようになったし、大分新しい環境に順応できるようになってきた気がする。

妻は政治に強い関心を持っていた。きっかけは娘の小学校時代PTA活動に参加したことのようだ。そこで知り合った養護教官の先生が退職して区会議員に立候補したときに応援してからだから相当年季が入っている。学校での社会問題は地域の問題で、区政と繋がり、更には国政まで繋がっているようだ。こちらは仕事がうまく回るかどうかだけが唯一の関心事で、政治には特に関心が無かったが、リタイアしてからは妻の影響のせいで段々と関心を持つようになった。

現役時代には何でも仕事との関係で考えるので、霞が関官僚に影響力を持つ自民党の政治家以外は何の役にも立たない無用の存在くらいに考えていたものだ。それが自民党嫌いにまでなってしまったのだから妻の影響は恐ろしい。

我が家では「何事も普通が一番」と言いながら、他人に倣うとか数を頼んでことをなすのはどうも性に合わない。勉強ができるに越したことは無いが、まるきりの馬鹿でもなく適当が良い。スポーツや芸能に至ってはDNA的にも才能が無いことが明確だから勘違いのしようがない。とか何とか言いながら結構個性的に生きてきたようにも思う。義母に言わせると「従順そうで強情だから苦労されたでしょう。」と半ば同情気味なお言葉を頂戴したが、確かに死に方を思うと、そんな気がしなくもない。

その妻が誰が嫌いかと言って安倍晋三首相ほど嫌いだった人物は珍しい。昨年の総選挙の頃はもうテレビのニュースさえ見る気が失せていたようだ。いつも吐き捨てるが如く言っていたのを思い出す。「平気で嘘をつくのは政治家だから仕方ないとしても、己の身体もコントロールできず、家庭内唯一のパートナーの夫人さえも思うようにならない。子供がいないくせに子育てだことの教育問題を偉そうによく言えるものだ。本当に頭が悪いのね。」

しかしその安倍氏が何故か日本で最大の権力を掌握し、あたかも独裁者のごとく振舞ってきたのが現実だ。まさかそれが妻の死を早めたとは言わないが、平昌オリンピック以降、特に今月に入って急に風向きが変わってきたようだ。草葉の陰で妻も注目していることだろう。

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