2017年8月22日火曜日

理解できているのかな?

日本のマスコミは日頃自ら発する報道について、何の疑問を持たないのだろうか?例えば、アメリカのことなんか分かったところで始まらないから、てなこともあるだろう。トランプ政権と議会の関係、或いは与党共和党との関係なんてことが端から分かっていれば、昨年暮れの大統領選でのトランプ氏勝利なんてこともある程度の予測が出来たのかもしれぬ。つい先日辞任が発表になった首席補佐官バノン氏と大統領との関係とか、ホワイトハウス内におけるスタッフの立ち位置、即ち役割分担なんて本当に理解できているのか心配になってくる。

バノン氏については大統領選での貢献は勿論、政権成立後も影の大統領と言われるほど実力者で大統領の信頼が厚かったそうだが、一部報道では政権スタッフ内のパワーバランスを慮って首を切ったように書いているところもある。辞任したか馘首したかには大きな違いがある筈だが、どちらかと言えば喧嘩別れのように受け止めているマスコミが多いように思う。しかしネットを参照すると次のような記述が見つかった。何が正しいか分からないが、次の引用は比較的理解し易い。バノン氏は「戦争なんて選択肢はあり得ない」と唱えていたようなので、政権から離れても影響力を持ち続けてほしいものだ。

田中宇の国際ニュース解説 http://tanakanews.com/mail/からの引用である。

【バノンは、辞任する数週間前から、大統領府(ホワイトハウス)に居続けるより、古巣のブライトバードに戻り、政府外で、軍産リベラルやエリート、マスコミなどトランプの敵と戦った方がやりやすいと、周囲に漏らしていたという。トランプ政権が始まって半年経ち、トランプは政権運営の技能をかなり高めた。バノンの助力がなくても、トランプはやっていける。半面、バノンは大統領府にいる限り、軍産マスコミの標的にされ、動きを妨害され、封じ込められ続ける。このあたりで辞任して、外からトランプの軍産との格闘や再選を支援した方が良いと、バノン自身が考えたとしても不思議でない。】

もっと深刻に不思議に思っていることはイージス艦の事故である。軍艦はそれ自体が精密な機械であると同時に、大勢の熟練技術者が乗り込んでいる筈だ。にも拘らず3か月足らずの間に深刻な事故が引き続いて発生した。先週車好きの友人と車載ナビの話をしていて次のような話を聞いた。「GPS衛星は必ずしも正確とは限らない。事実イラク戦争の時、アメリカは敵の着弾を狂わせるため意図的に少し狂わせたと言われている。私もそれは実感しましたよ。」この話を関連付けて勝手に推測すれば、アメリカのGPS衛星を誰かがサイバー攻撃しているなんてことが起きても不思議はない。

弾道ミサイルのみならず、報道の発信者自身が理解していないことは中途半端で困りものだ。

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