2017年7月10日月曜日

北九州豪雨被害報道で

東京は梅雨とも思えない酷暑が続いているのに北九州の豪雨は一向にやみそうにない。不思議でもあるし、被災地の方々は本当にお気の毒なことだ。被災地に昨日やっと政府の調査団が入ったようだ。報道には松本純防災担当相をトップとする政府調査団と、一緒かどうかがよく分からないが、石井啓一国土交通相も同市で現地視察とある。

記事は「調査団は各省庁の担当者ら約30人。JR久大線日田―光岡間の花月川に架かる鉄橋が流失した現場と、市複合文化施設アオーゼに設けられた避難所で状況を確認した。」となっている。たまたま今日は例の加計学園問題に関し国会の閉会中審査が行われている。質問者も答弁者も一様に冒頭北九州豪雨被害に関して紋切り型のお見舞いの弁を述べ、政府は総理不在とあって、官房長官が「人命救助を最優先している。」と述べるのみだ。

政府も閉会中審査に間に合うように対応しているのだろうが、被災者からすれば今頃になってなんだ、との思いが強いだろう。過ぎたことをあげつらっても何の役にも立たない。これからは被災者を襲う手続きの煩雑さが最大の問題となる。願わくば、国は被災者に対して迅速な援助をしてほしいが、国の調査団一つを見ても、既に防災復興省と国土交通省が一体なのかバラバラなのかよく分からない。

霞が関における縦割り行政の弊害は論を待たないが、窓口は何れにして地方自治体。ここにおける繁文縟礼を排することができるのが本当の大物政治家だろうが、相応しい人物を見つけることが難しいのが現状だろう。総理も今頃になってやっと「訪問国を1国キャンセルして帰国し、被災地に入りたい。」と言ったそうだ。ピント外れは相変わらずだ。先週も少し触れた1996年12月、故郷の信州は北小谷土石流災害の際、亀井静香建設相の活躍が懐かしい。

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