2017年5月9日火曜日

小学生にも劣る

昨日も書いたが衆参両院での予算委員会、今日はまだ見ていないが、政権側の態度は最初から明々白々。「言いたいこともあろうから、好きなだけ言ってくれ。野党の質問内容は先刻承知のことばかりで飽き飽きしているが、質問させないと独裁国家になってしまうので茶番を演じてやるわ。」とばかりに質問に対する答えに真面な答えは一つもない。平たく言えば質疑応答になっていない。委員会を開いても無意味であることは与野党ともに納得しているように見える。

野党が与党に馴れ合うことの無意味さを本当に分かっているなら、こんな国会審議は無駄であるばかりか、青少年への教育上も悪いと思う。街頭デモの動員でも画策する方が未だ意味がありそうだ。安倍総理や麻生財務相が発する日本語の程度の悪さ、まともな大人の日本語としてとても通用するものではあるまい。彼らの幼児性が時々指摘されるが、知性とか教養以前の問題のように思う。今どきテレビの街頭インタビューに答える小学生の方が余程ましな受け答えをしている。

更に心配になるのは、政治家に代わって答弁をさせられる官僚の日本語である。一例をあげれば目下の審議で花形となっている財務省の佐川理財局長。若かりし頃より秀才の誉れ高かった高級官僚だと推測するし、家に帰れば妻子からも誇り高く思われる良き夫、良き父だろう。しかし連日テレビを通して意味不明な言葉を吐き続ける姿を見せつけられると、家族としてもかなり辛いものがあるのではと、余計な心配もしたくなる。

「偏に出世のため、パパもここまで頑張ってくれているんだから」と家族が深い理解を示してくれればいいが、「なんでここまでしなきゃならぬか?俺は金輪際役人にはならない。」と息子さんがいて思ってしまうとしたら不幸なことだ。まして一般論でも同様な事態が起きれば、これからの霞が関官僚の質の低下につながりかねない。野党側も些かうんざりしているのだろう、昨日も質問者の誰かが言っていた。「そろそろ<総理はおろか議員さえ辞める>との発言を撤回されてはどうですか?」

その通りだ。「女房がここまで馬鹿とは知らなかった。」ひとこと言えばそれで済むような気がしないでもない。

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