2017年4月19日水曜日

トランプ大統領再評価

外国事情何ぞとんと分からぬくせに、昨日はトランプ大統領の悪口をさんざ書いてしまった。日本の総理については、テレビだけでなくインターネットの国会中継を生で見ているので、平素の振る舞いは大体わかる。従って総理への悪口は取り消さないが、トランプ氏に対する悪口の罪滅ぼしに違う見方を紹介したい。

昨年末トランプ氏がヒラリー氏を抑えて大統領になることを見誤った人がアメリカでも日本でも多かった。この理由として、アメリカのマスメディアの中で、ニューヨークタイムズ・ワシントンポスト・CNNがヒラリー陣営に肩入れしたことが挙げられる。しかし昨夜読んだ雑誌の対談に登場していた黒鉄ヒロシ氏が面白い指摘をしていた。彼はCNNが日本に入ってきた時からずっと見続けているそうだ。次のように語っている。 

「トランプなる人物が登場したのも、ごく初期の時代から知っていました。大統領選の前から今日まで、その道程と言うか、変化と言うのでしょうか、それをずっと見ていて、常識では100%選挙に勝つわけが無いという感じでした。ところが、少しずつ局地戦で化けていき、イギリスのEU離脱辺りからそれと時代の景色が重なってきて、蓋を開けてみたら化け物が当選しちゃった。」

「ずっと彼を見てきた人間から些末なことを言わせてもらいます。実は彼の洋服のセンスはヨーロッパ調で、初期は上等で、おしゃれに見えた。信じられないくらいお金のかかった、センスのいいおしゃれだったのが、どんどんひどくなってきて、今日です。あれは意識的にそうしているのでしょうね。インテリアなんかもヨーロッパ調の品のいいものだったのに、今やあの金ぴかです。」

要するに、トランプ氏は現代社会におけるメディアの力を十二分に知り尽くして、偽善と露悪は有効性を駆使して自分を上手に演出しているらしい。また、「マスコミがあれだけ反トランプキャンペーンをやっていながら、未だに45%の断固支持する人間がいることを忘れないで頂きたい。彼のことをポピュリストと言うのは侮辱です。」と語ったのは伊藤貫氏(ワシントン在住の国際政治学者)大阪の橋下氏や小池都知事と一緒にしないでほしいそうだ。

トランプ氏は子供の頃から金持ちの子だったのに「いざとなったら死ねばいいのだろう」と言う気持ちで、下町の不良と喧嘩に明け暮れた時代があったそうだ。石原慎太郎似ているなんて言う人もいるが全く違う、強いて言えば戦国武将の織田信長に似ているかもしれない。なんて、これは褒めすぎか?安倍総理につられてトランプ氏を評価してしまった。 

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