2017年1月16日月曜日

頭の中は五里霧中

昨年来世界情勢が激しく動いている感じがあるところに持ってきて、日本の政治の動きが余りにも鈍く硬直的であるため、世界の中における日本を考えることができない。総理が好きな言葉に「地球儀を俯瞰する」があるが、世界全体を俯瞰しないまでも、外国を視野に入れて日本を考えようとする場合、日本の存在が小さすぎて日本が見えなくなってしまう。

読者の皆さんも同じ感じを持ったことが無いでしょうか?日本政府なり総理を本当に信頼して、まともに相手している外国はどこでしょうか?昨年来世界的にナショナリズムが台頭してきていること、テロ組織が世界的に拡大傾向にあることは間違いないところ。あってほしくないことだが、現在の戦争の拡大ともっと大規模な戦争が勃発する可能性も多分に感じて恐れている。紛争一方の当事者は常にアメリカである。日本は一昨年の法改正で、同盟国アメリカの戦争に巻き込まれる可能性は益々高まっていると思うが、日本の政治家はのんびりしたものだ。

外国での紛争に巻き込まれると憲法改正と密接に関係してくる。政権はそうでなくても憲法改正を目論んでいるが、腹の中では交戦の既成事実が自然発生したら、それをうまく利用しようと目論んでいると指摘する人も多い。しかしこのことに関する野党の反対姿勢が極めて弱い。民進党などは戦争への関与についての本質的議論を避けて、派遣する隊員の安全優先が第一、なんて寝ぼけたことだけでお茶を濁している。

紛争ではもう一方の立役者ロシアのプーチン大統領は我が総理と極めて信頼しあう仲間みたいに、マスコミは半ばお墨付きを与えているが、本気でそう思うか。冗談じゃない、昨年末の長門市の日露首脳会談の前に読売新聞・NTVとの単独インタビューに応じた際「安倍氏は本当に誰に相談しなくても決断できるのか?」(即ちアメリカの操り人形ではないか)と語ったそうだ。きっと殆どの日本人は知らないだろう。次期アメリカ大統領トランプ氏が安倍総理をどう見ているかは言わずもがなである。

国内問題についての感想を書こうとしても、何といっても肝心な経済問題に関してまるきり音痴であるため、何を書いても的外れになりそうで怖くて書けないのが本音でもある。兎に角、誰の話を聞いても庶民の暮らしがよくなる予感が無いことだけは確かだろう。やる気のない官僚諸氏が当たり障りのない国家運営をしているだけで、宛先の定まらないボロ船に乗り合わせた思いで、天気や波が荒れないこと祈るばかりだ。他にはオリンピックに関するごたごたとか、下々の我々とは全く関係ない話が連日マスコミに取り上げられているが、とてもまともに見聞きする気にならない。

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