2016年9月14日水曜日

猪木氏の訪朝

アントニオ猪木参議院議員が、スポーツ交流のためと言うことで先日北朝鮮を訪問して帰国、昨日記者会見を開いたそうだ。政府高官(国際関係を統括するリ・スヨン副委員長)との会談の中で先の5回目の核実験について、「日本に向けてではなく、アメリカを標的にしたものだ」という発言があったなどと説明。この件について官房長官が不快感を表明しているらしいが、少しおかしくないか。

立場の違いを超えて直接話し合いをするのが外交努力だろうに。話し合いもできずにいるらしい政府関係者からすれば、聞かなくても分かっている、と言いたいのだろうが、分かったうえだからこそ話し合いの必要性がある筈だ。確かに猪木氏には政府を代表する外交官の資格を与える訳にいかないことくらい猪木氏だって百も承知だろう。なのに、話を聞いてきたことについて不快感を示すのは大人げない。

アメリカの尻にくっついて制裁一点張りでは、こちらは不安でたまらない。総理はむしろその恐怖感を利用して、己の強硬路線強化に利するつもりだろう。それこそ見え見えで、下手なプロレスより格好が悪い。東京都の築地市場から豊洲新市場移転も大金をドブに捨てる感が強いが、役立たずのミサイル防衛システムに兆を超える金を投じるのも税金の無駄遣いそのものである。そのくらいだったら猪木氏の興業に協賛金でも出してやったほうが益しというものだ。

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