2016年8月30日火曜日

95光年のロマン

海外旅行と縁が無くなってどのくらいになるか忘れてしまった。先日の大掃除で海外旅行用のカバン類も全て処分してしまったところだ。現在比較的長い旅行と言えば正月のお伊勢参りに、故郷長野への往復程度のものである。電車やバスでどんなに掛かっても精々4、5時間、乗り物の移動でも結構疲れてしまう。

先ほどネットで読んだ記事によると、ロシアにある電波望遠鏡が宇宙のかなたから「強い信号」を検知したことが明らかになり、科学者らの関心を集めているそうだ。電波望遠鏡の理屈も全くわからないが、この信号は地球から約95光年離れた恒星「HD164595」の方向から届いたとされる。光のスピードは秒速地球を7周り半と教わった。実際の距離が分からないので調べてみた。

秒速約30万キロメートルで、太陽の光が地球に到達する時間が8分20秒だそうだ。そのスピードでも95年掛かるのだから想像を絶する遠方の星からの話だから、長野に帰る何倍かなんて計算するのも面倒だ。これ正にロマンに満ちた宇宙を想像するいい機会なんだろう。宇宙は真空状態と聞いたが、無数の星があり、ゴミも沢山あるだろうに、どんなに強力であろうと直進しかしない電波がよく地球まで届いたものだ。

ことほど左様にこの世は分からないことだらけではないか。報道を聴いたり見たりしていると、何事も分かったような解説がついてくる。始末が良いか悪いか別にして、お天気でさえ予報がよく当たるようになっている。それでも今日は婆さんが病院、小生は千代田区での昼飯の約束をキャンセルせずに果たすことが出来た。婆さんは「天気予想」より自分の晴れ女を信じるのだそうだ。小生はそれに便乗しただけであるが、先のことなど余り心配しな方がいいのかもしれぬ。

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