2016年7月2日土曜日

どうでもいいこと、大事なこと

今日ネットで配信されたメルマガを見ると次のようなことが書かれている。

一昨日ヤフーのビッグデータが導き出した今回の参議院選挙の議席数予測がネット上に公開されている。それによると、自民党が改選前の50議席から大きく伸ばして57議席を獲得する一方、最大野党の民進党は改選前の46議席から24議席に減らすなど大惨敗。また、おおさか維新と共産党が大幅に議席数を伸ばすという予測。自民、公明、おおさか維新の改憲勢力の獲得議席数を足すと、78議席。

参議院における改憲勢力の議席数が、ちょうどぴったり3分の2に到達する議席数。今回のヤフーによる予測は、安倍政権がその宿願とする改憲に、いよいよ王手をかけていることを示しているそうだ。これは、大手新聞各紙が6月24日に「参院選序盤の情勢」として、一様に「改憲勢力が3分の2をうかがう」という見出しで報じたことと軌を一にし、ビッグデータ分析が、大手新聞各紙の報道を裏づけるものとも言える。

個人的には余り嬉しくはないが、この道しかないと前進を続ける政府を応援したい人が多いということなんだろう。前進を続けていく先に何があるのか、余り明確に仰らなくても「後退はダメ」は日本人には馴染み深い現象だ。齢を取るとどうしても「36計逃げるが勝ち」に軍配を上げたくなってしまう。なんて言いながら、年寄りが世間の大勢に逆らっても屁のツッパリにもなりはしない。

午後何となくテレビをつけたらEテレ(2チャンネル)で面白い番組だったので、30分近く見入ってしまった。花園大学教授の佐々木閑(しずか)氏「私の"出家的人生"」京都大学の工学部を4年修了した後に文学部に編入して仏教を学び直したという変わり種の先生。「人間は年をとって死に近づくと宗教が必要になってくる」そうだが、言われてみるとその通りかもしれない。仏教は人間を死の苦しみから救うために、非常に合理的にできているとのお話。

仏教は本質的に慈悲の宗教ではない、自分で自分を救う宗教で、言えば利己的でもあること。自分の健康を大切にすることが仏教のあるべき姿。等々心に響くことが沢山語られていた。政治の話が益々馬鹿々々しくなってくる。

0 件のコメント: