2016年5月6日金曜日

次期アメリカ大統領は?

アメリカの大統領選は共和党の候補者がトランプ氏に絞られたことで急に興味が湧いてきた。「これでヒラリーさんは楽勝だろう。」と言ったら我が家の解説員は「そう簡単にいかない可能性も大いにある。何と言っても無党派層の評価は高くないのだから。」とのこと。トランプ氏は若者や無党派層の支持が高いらしい。これまでのトランプ氏の発言を聞く限りでは、確かにそれらの人が支持するのも分かる気がする。

残念ながら投票権は無いが、属国の国民としてはトランプ氏に勝ってもらいたいものだ。核爆弾を持つ必要はないと思うが、否が応でも独立国としての対応を求められそうだ。そうなれば、今まで友人との論争で主張してきた護憲の旗を降ろして、自衛隊を軍隊にすることに賛成してもいい。当然日米安保条約も見直すことになるだろう。アメリカの軍隊が外国である日本を守るはずなんか最初から無い話で、アメリカは自国権益確保のために東アジアに駐留しているだけと前から思っている。

トランプ氏も勘違いしていると思う。日本は東アジアにおける最大の防波堤として、アメリカの安全保障に大きな貢献をしていることを忘れている点だ。日本人も勘違いしてアメリカが日本を守ってくれているなんてお目出度い限りだ。だから、尖閣諸島で軍事衝突が起きてもアメリカ軍は派遣しない、なんてはっきり言われてしまうのだろう。そこが日本の領土であることを認めるのと、アメリカ人がその防衛のために血を流すのは別次元であるのはよく理解できる。

トランプ氏も安倍総理と同じで、やや教養には欠けるお人のようだが、庶民感覚を掴む才能には格段の差がある。田中角栄氏を彷彿させるリーダーには必須の要件だ。きっとアメリカ庶民の多くも、戦争で儲けているのは一部の特権階級だけと思い始めているのだろう。トランプ氏が大統領になると、レーガン大統領時代のように却って景気が良くなるかもしれない。その場合、彼は兎に角アメリカが良くなりさえすれば後は野となれ山となれだから、外国である日本がどうなるかはどうなるのかな?

次期大統領がクリントン氏であろうとトランプ氏であろうと、日本はもう少し自分のおつむで外交を考えてみることが必要になりそうだ。何でもかんでもアメリカ様の仰る通りにはいかなくなる筈だ。でもそのこと自体は決して悪いことでもあるまい。昨年は属国属州の一員として義務を果たせと言われたから、対応できるように憲法解釈を変更しましたとか、集団的自衛権行使が日本の潜在的抑止力強化に繋がると国民を説得しましたでは済まなくなるだろう。

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