2016年4月6日水曜日

何故にTPP強行批准

小生如き凡俗には訳が分からないのが政治の政治たる所以だろう。予算が目出度く固まり、今週から始まった後半国会の焦点はTPPの批准だそうだ。一種のブロック経済への参画について、残念ながら是非を明確に論ずることができない。衣食住のみならず暮らしの全てが地球全域と深いつながりを持っていることは理解できても、関税の仕組みとやらがどんなものか正確に理解できないのは勿論、TPPに含まれるとされる他の条項に至っては皆目分かっていない。税関に長年勤務した友人にでも一度分かり易く解説願いたいものだ。

おバカな己のことはさて置き、この問題については国内が賛否両論に割れているか、5分5分でないにしても反対する人が結構いるようである。参加国が確か12か国だったと思うが、総貿易額の6割以上をアメリカと日本で占めていたようにも記憶する。兎に角最大シェアのアメリカのオバマ大統領の肝いりで交渉がスタートし、オバマ氏の要請で日本が遅れ馳せながら参加したか、させられた組織との理解が正しいかどうか、これもよく分からない。

はっきり理解できているのは、そのお膝元のアメリカではオバマ大統領が今年一杯で人気を終了となること。そして次期大統領選出に向け既に大統領選挙が開始されていること。次期大統領の有力候補者が、何故か知らぬがオバマ氏後継の民主党候補者の二人を含め、口を揃えてこの条約が国益を損ねると否定していることである。日本のことさえ理解できかねるのだからアメリカの事情など分かる筈はないが、上記のことは事実だろう。

日本はごく親しい親分か兄貴分から言われて参加したわけで、特に国内に強い要請があって参加したわけでないことも事実だ。与党の皆さんも国内にあった反対論者を説得するために、かなりの日数を費やしてご苦労されたことも承知している。交渉年月が長すぎた故かどうか、肝心のオバマ大統領のアメリカ国内での立ち位置が大分変ってしまったことについて政権はどのように受け止めているのだろう?

日本人らしく義理堅いと言えば聞こえは良いが、後から不承々々参加した者としては、申し訳ないが暫く様子を拝見させて頂く方が自然だろうに。野党もその程度のアドバイスが何故できぬのか、小生同様不思議に思う人は多いだろう。

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