2016年4月24日日曜日

個人的地震災害考

昨夜から今朝にかけて熊本地震の報道を4本続けて観た。具体的にはTBS「報道特集」4月16日、4月23日放送分・フジテレビ「新報道2001」とニュース専門ネット局 ビデオニュース・ドットコム「ニュース・コメンタリー (2016年4月23日)」http://www.videonews.com/commentary/160423-01/である。中でも4本目のネット番組は無料で、生々しさでは大変見ごたえがあるので、是非ご覧になることをお勧めしたい。映像報道により改めて今回の地震の凄まじさがを思い知った。これだけ報道が充実している現代、何で今更総理が現地に行かねばならぬか、全く理解できない。

今回の視聴で分かったことは今更ではあるが、今回の地震即ち震度7の揺れが連続してして発生した上に余震が長々続いていることは、現代の地震学者の想定外のことであること。何事もでもそうだが、物事を深く研究している人は簡単に分かったようなことは言わず、分からないことは分かりませんと言うものだ。専門家の言から勝手に想像すると、地震列島日本に住む以上は地震から安全な場所など無いということだ。ハザードマップなるものがあるらしいが、地震発生の可能性が高い場所も低い場所も誤差の範囲とすれば、あっても無駄かもしれぬ。

原発に関しても外国人がよく指摘するように、よくもまあ50基もの原発を建設したものだ改めて思ったりした。この問題はあまりにも大きな問題なので、今日は卑近なこと即ち我が家のことを書くに留める。我が家は詳しく記憶していないが、少なくとも半世紀以上前に購入した中古(購入時は築3年くらいで比較的新しかった)木造家屋である。見た目だけで購入を決めているので設計図面も何も無いが、耐震構造もへったくれもあったものではない。別に1923年(大正12年)の関東大震災クラスのものでなくても、近々発生を予告されている直下型地震に見舞われたらひとたまりもあるまい。

この3本の映像を見て少し安心することもあった。地震周期説(よく言われるのが60年周期で、これ故関東も近々とされている)はかなり眉唾で、地殻変動はもっと長い歴史の中で考慮すべき事象と言うことが先ず第一。次が断層とか地層のずれなるものは1本の線ではなくて、何本(広い範囲に及ぶ網目状)にも枝分かれするものであることが映像取材でよく分かった。地震に対しては近代的耐震構造の建築物と比較すれば、木造建築が脆いのは当たり前であるが、近代的耐震構造建築物でも地割れの真上に立っていると全く抵抗の術がないようでもある。

確率的に言えば、もし自宅周辺地域が被災したら、ご近所内では我が家が真っ先に倒壊するに違いない。しかし科学的に絶対安心と言う場所が無い以上、運を天に任せる以外無さそうでもある。家が倒壊しても、ご近所への迷惑は原発とは大分違うのも確かだ。そんなことが分かって変に安心していることが良いのか悪いのかでもある。

0 件のコメント: