2016年3月9日水曜日

人間の過ち

春先の定番三寒四温だろうか、ここ数日から今日にかけての天気の移り変わりが激しく、朝から雨が降り出して日中にかけて気温がぐんぐん下がっている。季節の定番とあらば我慢するしかないが、日中運動(ただ歩くだけ)する気にもならず6千歩程でやめてしまった。

今日は孫の卒業式とのこと。目出度いとも言えるが、大学入試に失敗したらしいので、これから予備校を探すことになるらしい。本人は余りめげてもいないようにも聞いているので救われる思いだ。高校時代と変わって遊ぶことより勉強を優先することは、小生なんぞにはとてもできぬ芸当だが、本人が自ら選んだ道のようで、正直敬服している。確かに長い人生を思えば、そんな時間は有益なことかもしれぬ。1年の雌伏で志を遂げることを祈ってやまない。

明日は陸軍記念日で東京大空襲の日、その翌日は東北大震災の日、更に娘の誕生日や孫の誕生日があって、3月は何かと昔を思い出すシーズンでもある。そんな折も折、昨日嫌なニュースを聞いて個人的にも嫌なことを思い出してしまった。広島県の町立中学校3年生児童の自殺事件である。原因が、やってもいない万引きの記録があるとの理由で、志望校への推薦を受けられなかった。これで世をはかなみ自殺してしまったとは、聞くだに哀れでならない。

学校や教員がどんなに謝ろうと、死んだ生徒が甦ることは出来ないのだから可哀そうなんてことは通り越して救いようのない事件だ。事件の詳細はよく分からないが、学校のコンピュータシステムには、この生徒が万引きをしたと一旦間違って入力され、後にそれが訂正された記録が残っている。にも拘らず、口頭で間違いが伝承されたとの報道である。要するに、最初(1年生の時)に誤認した教師と、今年になって誤った情報を授受した教師同士(複数であることは間違いないが何人であるかは不明)のミスが2重3重になっていることだけは分かる。過ちを犯さない人間は皆無だろうが、何ともやるせない。

最終的に面接した生徒と教師のやり取りと、その後の生徒の行動、とくに家庭に戻ってから、については承知していないが、ひょっとすると、生徒は親にも相談できなかったのではないだろうか。我が家族の女性陣であれば、すぐにモンスター化して学校に怒鳴り込むだろう。しかし我が思い出に繋がるのだが、全く似たような経験で親に報告出来なかった事件があった。小学1年か2年生の時であった。

前にも書いた気もするが、休み時間の最中にいきなり入ってきた担任の先生から、ものも言わずにビンタを食らったのだ。「金魚鉢に小便をたれるとは何事か!」勿論寝耳に水もいいとこで、誰かがデマの告げ口をしたのである。この時の悔しさは未だに忘れられないのだから相当なものだ。結局告げ口の犯人も分からずじまいに終わっているが、教師に対する不信感も未だに変らない。しかし何故かこの事件を親に報告せず、翌日お腹が痛いとずる休みしたのを覚えている。

当時は学校での出来事を一々報告する時代でもなかったが、今でも似たような環境下の生徒もいるのかもしれぬ。

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