2016年1月6日水曜日

人工頭脳?記憶装置

今日は寒の入りとのことだが3月のような暖かさだ。過去にもエルニーニョ現象による異常気象(暖冬異変)はあったように思うが、今年は確かに異常のように思う。暖冬は年寄りには有難いし、大雪で雪掻きをする必要が無くて喜ぶ人もいれば、スキー場では商売にならぬと悩む人もいるだろう。野菜が採れ過ぎて農家は値下がりに苦慮し、消費者は喜ぶ。世は様々だが総じて見れば、季節はそれなりに移行してくれた方が万民に公平である筈だからそうあって欲しいものだ。

閑話休題
今朝の新聞1面トップに「ネット接続の複合機など、データ丸見え 大学など26校」のタイトルが掲げられている。一般家庭の専業主婦などビジネス環境に無関係な人にはイメージしにくいかもしれぬが、仕事辞めて3年になる小生でもある程度のイメージは出来る。そこで疑問に思うのが「大学26校」が特定されていることだ。現在ではネット接続の複合機なるものは、数十人規模までいかなくても一寸気の利いたオフィスには普通に設置されている事務機の筈だ。

勿論霞が関や永田町界隈の公官庁から自衛隊まで広く普及しているのではなかろうか。嘗て仕事をしていた時代、貧乏会社だったので設置は出来なかったが、キャノン・エプソン・リコーなど数社から熱心な売り込みがあったからその数は相当なものである筈だ。昨年あたりからIoT(モノのインターネット)と称して、何でもかんでもインターネットにつながる傾向がある。家庭生活にはかなりの利便が生じるようだが、冒頭の季節の話同様、何事も表と裏があるのが当たり前。

家庭生活程度で利用している分には顕在化しなくても、便利さの反面に存在する不都合がたまたまどこぞの国立大学で発見されたに過ぎない。記事に依ると、「官公庁や一定規模の企業は通信遮断装置(ファイアウォール)やパスワード設定といった対策をとっている。」と付け加えられているが、現役時代の経験から、ネット環境のセキュリティー対策は非常に手間の掛かるもので、本格的に対策を講ずるためには毎日の手当てが必要で、、相当な技術力を持つ技術者を常駐させないと叶わぬことを知っている。

今回発見された国立大学はほんの一例で、何らかの拍子で専門家がチェックをしたのだろう。悪意のあるハッカーがその気になれば、何台普及しているか知れない複合機の殆どは簡単に侵入されてしまうの違いない。昨年読んだ小説に書かれていたことを思い出す。嘘か本当か分からないが、中国の軍隊はインターネットに繋がらないネットワーク形成しているそうだが、マイクロソフトのwindowsパソコンを利用しているのでセキュリティーが確保できずにアメリカとの情報戦に敗れる話であった。

ともあれ、電子媒体の記憶容量なるものが現在どの程度の水準になっているのか?フロッピーディスクを懐かしく思い出すが、人間の脳みそには遠く及ばないにしても、相当な水準に達していることは間違いない。人間社会にもたまにはずば抜けて頭の良い人は居てほしいが、みんなが皆頭が良くなったのでは面白くなさそうだ。電子機器の進歩はどこまで進むか、馬鹿な小生には想像も出来ぬので考えても面白くもない。

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