2016年1月22日金曜日

些細なことか?嘘つきは泥棒の始まりだ

年が改まったせいかどうか、先行き生活の厳しさを実感する人が増えているようだ。お仲間が増えたからと嬉しがってもいられないだろう。理由ははっきりしないが、一つには株がパッとしないことにもあるらしい。先行き不安な多くの方同様、縁遠い世界のことなのでその理由もイマイチ理解できないのだが、一つには原油の値下がりが続いていること、二つには中国の経済がおかしくなってきているからとのこと。灯油の値段や野菜の値段が下がるのは我が家にとって有難いことだし、婆さんに言わせると、灯油価格はもっと下がってほしいのに、大騒ぎの割に下がり方が少ないと思っているそうだ。

ところが原油の値下がりは日本の石油元売り企業にとっては迷惑とのことらしい。これも理屈が分からないので不思議に思う次第。中東産油国の国家財政が圧迫されて福祉が低下するとか、アラビアでガソリン価格が上がると言うことの方が余程理解できる。日本の経済事情が諸外国の事情に左右されることは分からぬでもないが、中国の経済事情、わけても株式事情に振り回されるように報じられているが、これもまた不思議である。先日発表されたばかりの昨年の経済成長率は悪いと言っても7%弱ではないか。日本では株価に一喜一憂しないでファンダメンタルズなるもの強調し、中国では株価に右顧左眄するのかね。

なんて、このように訳の分からないことだらけの経済音痴だから、経済については書くことが悉くピントが外れてしまう可能性大である。ここは一番折角通常国会が新年早々から開催されているのだから、諸先生方には真面目にやって頂き、多くの国民に安心をもたらして頂きたいものである。しかし国会の実態を垣間見るに、国民の安心からは程遠いやり取りの連続のようである。野党側から国民の不安を代弁する質問がなされても、対する答えが余りにも不誠実に過ぎる。

大臣諸氏が生活実感に於いて庶民とかけ離れているのは仕方ないとしよう。更に好意的に言えば、答弁に立つ先生方が意図的に口から出まかせばかり言っているとは思わない。政府答弁は質問の事前通告に基づき、殆ど官僚が用意するものだ。その官僚が一人ではないから当然と言えば当然だが、その場その場で自分にとって都合のいいデータだけを根拠にするので、結果的に答弁に立つ政府高官にウソを言わせてしまう。故に、質問を他の角度からたたみ掛けられると、それが簡単にばれて、政府答弁がウソの見本市のような状態になってしまう。これが現状だろう。

問題はここからである。先の答弁がウソ(数えきれないほどあるので列挙しない)であったことが明らかになっても、政府側は謝ったり訂正をしない。態度もふてぶてしく開き直る。メディアはそのこと(ウソであること)を徹底的に追求すべきだと思うが、一向にその気配は無い。結果的にウソが本当のように定着してしまいかねない。政治家のウソに対するマスコミの責任放棄、嘘を些細なこととして見逃して結果的にウソを許している。言えば全マスメディアが政府応援団に等しい。これが現在社会に潜む最大の病床だと思う次第である。

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